【9月30日】対面
- 公開日
- 2024/09/30
- 更新日
- 2024/09/30
校長のひとりごと
一昨日は、乙金区の秋祭りでした。たくさんの子どもたち、地域の方々が来られて祭りは大賑わいでした。そして、本校の子どもたち13名はボランティアとして、焼きそばを焼いたり、おでんやチキンナゲット販売のサポートをしたりと、一生懸命に取り組んでいました。その生き生きとした姿はたいへん頼もしく、輝いていました。子どもたちには地域の一員として、地域の担い手として、これからも様々な場面で活躍してほしいと思います。
また、筑紫区の新人大会が本格的に始まりました(※陸上部は筑前地区大会)。新チームとなって初めての公式の大会となります。「女子卓球部が優勝」「男子卓球部が3位」「野球部がベスト4進出 今週土曜日準決勝」で筑前地区大会への進出を決め、「陸上部が個人種目、リレー等で県大会出場決定」など、素晴らしい結果も出しています。
今週末も大会は続きます。もしかすると台風の影響が出て延期等があるかもしれませんが、子どもたちには、今までやってきたことをすべて発揮してほしいと思います。
さて、今朝の讀賣新聞のコラム『編集手帳』からです。
IT業界にいる知人は、テレワークをこの数年間続けるうちに、お手洗いの回数が増えたという。トイレがすぐ近くにある自宅では、我慢する意識が薄れるのではないか。そんな仮説を立てている。上司の目が光るオフィスで頻繁に離席することはためらわれる。そんな環境から尿意を解放されたのだろう。テレワークは、米欧のような「多様な働き方」を、日本企業にもたらすと言われてきた。働く人の身体まで変化させたとすれば驚きだ。そんな世の中の流れが変わるのかもしれない。巨大IT企業の米アマゾンが、社員に対し、コロナ禍前と同じく、週5日の出社を義務づけると発表した。「過去5年間を振り返ると、オフィスに一緒にいることの利点は大きい」と確信したそうだ。対面で仕事をする方が互いに学び合うことができるとも気づいたという。グーグルなど他のデジタル企業も出社回帰に向かっている。
日本政府は、海外の動向をなぞり、テレワークを推奨してきたが、どうするのだろう? 大切なのは、働きやすい職場をつくることであって、たぶん、トイレに何回行くのかは、あまり関係ない。
コロナ禍になって、様々な“当たり前”が見直され、人々の考え方や生活にも大きな変化をもたらしました。学校においても、“オンライン授業”や“オンライン会議”“オンライン研修”なども当たり前になってきました。例えば“オンライン授業”には、「時間や場所を選ばない」とか、「(録画等されていれば)繰り返し見られる」「通学時の事故等の心配がない」などのよさもある一方、「(通信環境によるタイムラグなどで)コミュニケーションがとりにくい」「子どもの自主性にまかされていて、場合によっては他のサイトを見て集中しない」「目や腰など身体的な負担」などのデメリットもあります。
何より私自身は、対面でしか味わえないコミュニケーションのよさが絶対的にあると思っています。やはり、オンラインではその場の空気感や温度など、伝わらないことがあります。やはり、同じ空間にいて直接のコミュニケーションをとることによって生まれるものがあると思います。だから、最先端のIT企業が、出社回帰に向かっているのだと思います。
便利なものを上手に使いつつ、やはり「対面」や「直接体験」を大事にすることを忘れてはいけないと思います。
秋祭りのときにも、私に直接話しかけてくれる子どもたちがたくさんいました。「校長先生、こんにちは!」「校長先生、焼きそば買ってください!」と笑顔で言ってくれたり、一人ずつ自己紹介してくれる子どもたちがいたり、笑顔で手を振ってくれる子がいたり…やはり、直接のコミュニケーションが嬉しいし、有り難いと思います。