【7月15日】波長
- 公開日
- 2025/07/15
- 更新日
- 2025/07/15
校長のひとりごと
永松茂久さん著『縁-en-』の「自分の波長に合った縁が集まってくる」から一部抜粋します。
「波長が合う」という言葉があります。
これはまさに、その人の考え方や感じ方や価値観から生まれる周波数が似ているということを表します。私たちが日々の中で、「この人とはなぜか話が弾むなあ」「初対面なのに、昔から知っていたような感覚がある」といったことを感じるのも、まさにこの波長の一致によるものです。たとえば似たような価値観を持っていたり、人生に対する姿勢が重なっていたり、言葉にしなくても、心の奥底で何か通じ合うものがあったりする。そんな出会いはまるで偶然のようでいて、実は、このルールにのとった必然なのです。これを「波長の法則」といいます。
この波長というものは目には見えません。そしてこれは確かに存在するもので、私たちの「在り方」や「心の状態」によって決まります。たとえばあなたが誰かの幸せを願い、前向きに毎日を生きていたとしましょう。すると自然と同じように前向きで、人のことを大切にする人たちと縁がつながっていきます。…(中略)…
人といい縁をつくるために覚えておくべき大切なこと。それは、「自分の波長は変えられる」ということです。人は成長します。新しい価値観に触れ、考え方が変わっていくことにより、それぞれの波長に合った人たちとつながるようになっていきます。つまり、あなたが「もっとこうなりたい」「もっと温かい人とつながりたい」と願うのであれば、その人たちとの波長を合わせることができるように、自分自身を成長させていけばいいということなのです。
そのためにはふだんから自分の言葉に気をつけること。感謝を忘れないこと。小さなことにも幸せを感じられる心を育てること。
そういった積み重ねが、あなたの波長を高めてくれます。そうすることで波長の法則が作用して、あなたの高い波長に共鳴する素敵な人たちが、まるでタイミングを合わせたかのように、あなたの前に現れてくれるのです。…(後略)…
読まれてどう思われましたか?
「波長の法則」は、似たエネルギー同士が引き寄せ合い共鳴するという自然の法則であり、「“類は友を呼ぶ”法則」ともいわれます。自分の心の持ちようや在り方によって、自分の周りにどんな人が集まるのかが決まってくるということです。
ですから、自分が人の悪口や文句、マイナスなことばかり言っていると、良くないことが起こったり、そういう人が集まってきたりするということでしょう。
ただ、無理矢理に波長を合わせようとして、自分自身を見失ったり、偽ったりすることは本末転倒になってしまいます。ネガティブな自分や卑屈になるような自分は変えつつ、自分自身を向上させようとする気持ちを持つこと。そして、お互いの気持ちを尊重し、できるだけ自然体で、心地いい波長でいられるようにしていくことが大切なのかもしれません。
(ひとりごと 第1059号)