【10月18】チャンスをつかむには…
- 公開日
- 2024/10/18
- 更新日
- 2024/10/18
校長のひとりごと
松浦弥太郎さんの『即答力』のプロローグから、昨日の続きです。
チャンスをつかむかどうかは、ふと自分に声をかけてもらったとき、「即答」できるかどうか、すなわち、「こんなことがあるけれど、やってみないか?」と言われたとき、イエスかノーかを真っ先にはっきりと答えること。「誰かやらない?」とみんなに声がかかったとき、真っ先に「僕がやります!」と手を挙げること。瞬時に判断し、即答できるかどうかが、チャンスをつかむための分かれ道です。人生の至るところで行われている“試合”のさなか、チャンスというボールは常に飛んでいます。即答とはそれを真っ先にキャッチしたり、打ち返すために思い切りバットを振ったりすることです。目の前のことに即答するかで、すべては変わる。…即答するとは、素早く反応することでもあります。反応がある人のところに仕事も人も運もチャンスもやってくる。これは何かをやり遂げるための原理原則だと、アメリカで学びました。…
これまで即答があまり重要視されていなかった日本でも、すでに即答が必要な時代となっています。欧米ではまずイエスかノーかを即答しないと話がスタートしないことはよく知られていますが、グローバルな今の時代に、そのルールはすでに世界中で適用されていると思うのです。日本企業でもそうしたコミュニケーションのスキルが求められるケースは増加しているのではないでしょうか。また、仕事でも人間関係でも、即答することで人と深くかかわれます。さまざまなチャンスを手にできます。結果として人生を豊かにできると思うのです。即答とは、ただ素早く答えることではありません。わからないのに教室でわれ先にと手を挙げる、子どものようになれという話でもありません。
いかなるときにも即答するためには、経験と思索、そこから生まれた自分だけの知識や情報、その他いろいろなものが必要です。失敗を繰り返した試行錯誤と努力から即答力が少しずつ身についていきます。いったん身につければ終わりというものではなく、日々磨き続けなければ鈍ってしまう力ともいえるでしょう。
チャンスが巡ってきても、「いや、私は…」と遠慮したり断ったりすれば、同じチャンスは二度と巡ってこないかもしれません。そのときに、「やります!」と言わなければ、そのチャンスは逃げていきます。
ある方が言っておられました。
「チャンスは誰にでも巡ってくる。しかし、そのチャンスがいつきてもいいように、日頃から努力をして力をつけておくことが大切。また、チャンスが来ていることに気づかないようではダメ。日頃から嗅覚を研ぎ澄まし、準備しておかなければいけない」。
試行錯誤をしながら力をつけること、そして松浦さんのおっしゃる即答力、さらには常に学び続ける姿勢が大切なのだと思います。子どもたちに言う前に私自身がそうあるように努力していかなければならないと思います。