【10月21日】出会いに感謝
- 公開日
- 2024/10/21
- 更新日
- 2024/10/21
校長のひとりごと
岩手・宮城の研修から、土曜日の夜に無事に帰ってきました。多くの先生方と共にたくさんのことを学ぶことができました。学校教育に直接関わることだけでなく、東日本大震災の関連施設見学や語り部の方のお話を聞くこともできましたので、後日少しでもお伝えできればと思います。
今日は、今週末の文化発表会における「合唱コンクール」のリハーサルが行われています(写真は1年1組と1年2組)。子どもたちの一生懸命な姿を見たり、素敵な歌声を聴いたりすると、私たちの心があらわれるようです。昨年の「校長のひとりごと」で、合唱のこと、合唱と私の母との深い関わりについて、10月16日~20日の5回にわたって伝えさせていただきました(2023年10月のところをたどってもらえると閲覧できます)。
本日10月21日は、私の母の命日です。母が亡くなってからちょうど16年が経ちます。そして来月11月2日が父が亡くなって6年です。ですから今年は、母の「17回忌」そして、父の「7回忌」となります。そこで昨日、自宅にご住職さんに来ていただき、お経をあげていただく法要を行いました。あれからもう16年…今思えば、あっという間でした。私の母の2回目の手術前に子どもたちからもらった母へのメッセージカード。母を春日市の合唱祭に来てもらい元気づけるために、何が何でも「金賞」をとらなければと、必死で頑張った子どもたち。合唱祭に来ることができた私の両親に胸を張って笑顔で声をかけたり、心を込めて歌ってくれたりした子どもたち。母が亡くなったときに担任をした子どもたちは、「天国にいる先生のお母さんのために歌います!」と言って精一杯の合唱をしてくれました。合唱練習のとき、「母と合唱」の話をすると、涙を流して聞いてくれたり、目に涙をいっぱいにためて練習してくれた子どもたち…。素敵な素敵な子どもたちばかりです。
合唱祭を見終えて帰るときに母が言った、
「素敵な子どもたちやね~。こんなに素敵な子どもたちに出会えるなんて幸せやね!子どもたちに感謝しないとね!」
という言葉を、私は忘れることはありません。子どもたちのおかげで私のクラスは14回金賞をとりました(23回担任をして…)。もちろん、銀賞のときも銅賞のときも、何の賞もとれないときもありました。何の賞もとれなかったとしても、私は自分のクラスをいつも誇りに思いました。私の自慢でした。どの学年のどのクラスのときも最高の合唱でした。毎年毎年、涙を流し喜んだり、悔しがったり…。そして最後に、多くの子どもたちが言ってくれます。
「先生、頑張るって素敵ですね!」
「心をひとつに協力することですごい力になるんですね!」
「合唱、好きじゃなかったけど、このクラスになって、みんなと出会えたおかげで合唱が大好きになりました!」
「このクラスでよかった。みんなと出会えてよかった!」
これらの言葉を聞くだけで幸せな気持ちになります。そして、子どもたちの優しさ、素晴らしさ、無限の可能性に感動するばかりです。母が言っていたように、子どもたちに出会えたことに感謝です。本当に有り難いです。
大野東中の昨年の合唱も素晴らしかったです。心が震えました。今年もきっと素晴らしい合唱をしてくれるはずです。今年はその姿を、保護者の方に見ていただけること、本当に嬉しく思います(スペースの都合上、窮屈になるかと思いますが、ご理解ください)。
あと4日で本番。子どもたちの頑張りに期待し、25日の文化発表会、楽しみにしたいと思います。
※先生方にわずかばかりのお土産を買って帰ると、忙しい中、校長室をわざわざ訪ねてこられて、「校長先生、美味しいお菓子をありがとうございます」「貴重なお菓子をありがとうございます。持ち帰られるとき重たかったでしょうに、本当にありがとうございます」「校長先生、いつもありがとうございます」などと言ってくださる方がいらっしゃる。本当に少しだけなのにわざわざ…、素敵な先生方です。
素敵な素敵な大野東中の子どもたちと、そうやって気を遣ってくださる優しくて頑張り屋の先生方のためにも、私は頑張らないといけないなぁと改めて感じた母の命日でした。