【4月14日】子どもたちの未来のために…
- 公開日
- 2023/04/14
- 更新日
- 2023/04/14
校長のひとりごと
今日は朝から学級写真等を撮って、午前中はそれぞれの学年で、学年集会、学級活動、授業開きなどが行われていました(※写真は上から、1年生学年集会、2年生学級掲示物づくり、3年生「家庭科」の授業の様子です)。
写真撮影を窓際で眺めていると、私に気づいて「校長先生、こんにちは!」と笑顔で挨拶してくれたり、2年生が作業しているところにお邪魔して写真を撮っていると、「校長先生、私たちも撮ってください!」と最高の笑顔とピースで写真を撮らせてくれたりする子どもたち…本当に素敵な子どもたちばかりで、嬉しくなると同時に安心します。
この笑顔がずっと続くように、頑張りたいと思うばかりです…
さて、人間学を学ぶ月刊誌『致知』という雑誌に、お菓子製造小売業「シャトレーゼホールディングス」会長の齊藤寛さんの「人生も経営も試練が成長をもたらす」というタイトルの談話が載っていました。齊藤会長の言葉からいくつか紹介します。
◆米寿を越えて八十九歳になりましたが、まだ通過点ですね。今も三日に一回はトレーニングをして体を鍛えていますし、ゴルフではエイジシュート(自身の年齢以下のスコアで一ラウンド十八ホールを終えること)を四十九回やっています。ですから、気持ちとしては百歳まではやりたいなと思っています。やはり大きな目標を立ててそれに挑戦することが人間を成長させるんですね。で、追い詰められないと知恵は出ません。人間はどうしても順境な時には気持ちがゆるむじゃないですか。当社はこれまで大きなピンチが三回ありましたが、そこで知恵を出して乗り越えていったことで飛躍を遂げることができました。
◆(一回目の会社のピンチのときに逆転の発想や知恵によって会社が救われたとき)「“三喜”経営に徹しよう」と社是(会社の方針や主張)をつくりました。「お客様に喜ばれる経営」「お取引様に喜ばれる経営」「社員に喜ばれる経営」の三つ。これは両親の教えに基づいたものなんです。僕の考え方は両親から受けた影響が大きいですね。両親に共通しているのは、とにかく人を大事にすること。毎日のように近所の人たちを自宅に招きごちそうを振る舞っていましたし、人の悪口を言うなとかじゃ分け隔てなく接しなさいとか、こういうことを直(じか)に教わりました。利己じゃなくて利他ですね。…(中略)…何か判断するときや新しいアイデアが出た時には、「これは誰が一番得するんだ」「これはお客様のためになるのか」ということを常に僕が問いかけて、社員に考えさせるようにしています。
◆(逆境の中でどのように心を保ってきたのかの質問に…)もうともかく自分がやらなきゃどうしようもないということで、必死でしたね。落ち込んでいる暇はありませんでした。困った時、社員は皆、社長の顔を見るんです。僕はこれくらいだったら大丈夫だぞと。最悪の状況の中でも光を生み出すという気持ちでやっていました。やっぱりトップが意気消沈しちゃダメですね。体は小柄だけど気持ちは前へ前へいく。トップがへこたれちゃいけません。…(中略)…勝って怠けたりおごったりしてはいけない。どんな時も励むんだと。人生いろいろなことがありましたけど、試練を与えてくれたから成長したんじゃないですか。僕らの世代は敗戦の灰の中から立ち上がっていったわけですから、とにかくもう皆、一所懸命でしたよね。
シャトレーゼは、創業した当初の売上高の目標が1億円、昨年三月期には売上高1150億円になっているそうです。さらに売上高1兆円へ向けていろいろな仕掛けを考えられているとのこと。会社がこれほどまでの大きくなる秘密は何より、齊藤会長の高い志、心がけや姿勢があったからということがよくわかりました。
「ピンチや失敗が人を成長させる」「お客様、取引先、社員を大切にするなどの利他の心、特にお客様を一番に考える姿勢」「謙虚さをもち、常にチャレンジし続けること」「どんな逆境でも暗くならず、前へ前へ」…そんな姿勢こそ、大切だと教えてくれています。学校で言えば、子どもたちのことを一番に考える、子どもたちにとってどうなのか?、それが私たちの判断の基準です。保護者の皆様、地域の皆様に信頼していただく取組、そして支援をいただく。さらには、先生方が笑顔で前向きに子どもたちと向き合えるようにしていくのが私の使命だと思っています。まだまだ未熟者の私に齊藤会長が叱咤激励しているかのように読ませていただきました。
教師になって36年目。自分がきついときも苦しいときも、子どもたちの笑顔に支えられてきました。子どもたちの言葉や姿に元気と勇気をもらいました。
大野東中に赴任してまだ二週間。それでも毎日、子どもたちにたくさんのエネルギーをもらっている私です。先ほども玄関でお客様を見送っていると、後ろを通った生徒が、立ち止まり「こんにちは!」と素晴らしい挨拶をしてくれました。「素敵な挨拶だね!」と言うと、満面の笑みで「ありがとうございます!」と返してくれました。大野東中、素晴らしい!
そんな素敵な子どもたちに、常に大きな愛情を注ぎ支えてくださっている保護者の皆様、これまで指導・支援してくださった先生方に感謝です。ありがとうございます!