【4月18日】プラス思考
- 公開日
- 2023/04/18
- 更新日
- 2023/04/18
校長のひとりごと
昨日は、女子バレーボール部の練習にお邪魔しました。目をキラキラと輝かせ、やる気に満ちた声を出し、必死でボールを追いかけるその姿は本当に素晴らしいものでした。私は、子どもたちのその姿にワクワクしました。部活が終了し、校門で「さようなら」の挨拶をしていると、女子バレー部の子が、「ありがとうございました!」とか「また来てください!」と笑顔で言ってくれました。素敵な子どもたちです。さらにやる気をもってこれからも続ければ、きっと伸びます。もっともっとバレーボールも上手になるはずです。
私は女子バレー部の子どもたちにこんな話をしました。
バレーボールは、チームスポーツだから何より大事なのは人のせいにしないこと。思いやりを大切にすること。人間性が大切だから…。バレーボールはボールをつないで、自分たちのコートに落とさないようにすることです。そして、ボールをつなぐときには心をつなぐことを忘れてはいけいけない。次の人のことを考えて、精一杯、そして丁寧なプレーを心がける。スパイクを決めた人が偉いわけではない。レシーブしてくれた人、トスをあげてくれた人のおかげでスパイクも打つことができる。みんなの心と力が集結されての「1点」なんだということ。
互いに思いやりと感謝の気持ちをもって日頃の練習をしてほしい。うまくいかないと、つい人のせいにしたくなるが、人のせいにしても成長はないから。もちろんチーム力をあげるには、個人の力をつけることも大切。個人の努力も続けてください。あなたたちはもっともっと上手になります。やる気があって素晴らしいです!
子どもたちは一生懸命に私の話を聞いてくれました。素敵な子どもたちばかりです。これからの成長と活躍が楽しみです!
さて、『1日1話読めば熱くなる365人の仕事の教科書』から、元古川商業高校女子バレー部監督の国分秀男さんの「積極的プラス思考型人間になれ」を紹介します。
合計77回全国大会に出場して、12回全国制覇しました。しかし、それは裏を返せば優勝したのは12回だけで、あとの65回は全部負けたとも言えます。勝てば勝ったで、好むと好まざるとにかかわらず敵が増え、いいようもないわびしさや孤独感と戦わなければなりません。人は成功した部分だけを見て他人を羨(うらや)んだりしますが、その陰には何十倍、何百倍もの苦しみがあるものです。長い人生、誰もが苦しい場面に遭遇する時があります。しかし、それをどう受け止めるかが大事です。
これまでたくさんの人を見てきましたが、おおむね三つのタイプに分かれると思います。1つは苦しくなると「もうダメだ、無理だ」と思う「絶望あきらめ型」。2つ目は「嫌だけど、しょうがないからやるか」という「消極的納得型」。そして3つ目は「この苦しみが俺を磨いてくれる。これを乗り越えれば一つ賢くなれる」と考える「積極的プラス思考型」。
結局は、歴史に名を残すような偉人や成功者は、3番目の人間からしか生まれません。1、2、3のどのタイプの人間になるかは考え方一つです。お金がかかるわけじゃない、努力がいるわけでもない。時間もかからない。物事の見方をちょっと変えるだけでいい。しかし、人はなかなかその考え方を変えることができません。だから偉人の話を聞き、良書を読むのです。過去に事を成し遂げた人たちがどうやって困難を乗り越えてきたか、それに触れることで考え方を変えることができると思います。
私は辛い時はいつも「俺よりもっと苦しい目にあって頑張った人がいたじゃないか。あの人ができたんだから、俺だって乗り越えられる」と言い聞かせ、夢に食らいついてきました。
この世で我慢の時なくして夢を実現した人は一人もいません。夢を追うなら、我が身に降りかかるすべてを積極的プラス思考で受け止め、簡単に諦めないこと。それが人生を開発していく基本ではないかと思います。
つい人のせいにしようしたり、言い訳をして先延ばしにしたちしようとする弱い自分がいます。そんな時、たくさんの困難を乗り越えられた方の本や言葉、行動によって勇気をもらい、また頑張らなければと思います。もちろん、周りの様々な方の励ましや子どもたちの笑顔や言葉に救われてきました。
きつかったこと、苦しかったこと…困難を乗り越えてこそ、私たちは成長するということを多くの方々も感じてこられたはずです。
子どもたちには自分の無限の可能性を信じてどんどんチャレンジしてほしい。どんどん失敗してまた立ち上がってチャレンジする。それこそが、自分を伸ばし成長させること。そのことを私たち大人が示さなければと思います。そして、子どもでも大人であっても、弱い部分が大なり小なりあることも知ってもらいたいと思います。これから、いくらでもチャンスはある。かけがえのない命をいっぱい使って、バレーボールであれ、勉強であれ、何であれ、精一杯に努力を続けることが大切だと思います。子どもたちと共に成長する自分でありたい、そう思います。