【4月22日】共に…
- 公開日
- 2023/04/22
- 更新日
- 2023/04/22
校長のひとりごと
昨日18時からの「部活動保護者会」、300人ほどの保護者の方が来られていたようです。その中で、話をするのはさすがに緊張しました。しかし、保護者の方も静かに私の話を聞いてくださってありがたかったです。中にはあたたかく微笑んで聞いてくださる方もいて、途中から安心して話すことができました。よくよく考えれば、聞く態度も素晴らしく、優しい子どもたちの保護者の方なのだから、当たり前です。
その後、各教室での保護者会の様子を見て回っていると、女子バレー部保護者会が行われていた1年2組の教室のところで、顧問の木村先生から呼び止められ、挨拶をうながされました。おそるおそる教室に入り、自己紹介をさせていただきました。2回ほど練習に参加させてもらっていた私は、いかに子どもたちが意欲的で素晴らしいかを話しました。挨拶もよくしてくれるし、教えたことは素直に聞いてくれて、絶対にもっともっと上手になるということ、そして、また時間ができたら、少しお手伝いさせていただくことを伝えました。すると、保護者の方々はあたたかい拍手をしてくださいました。とっても優しい女子バレー部の保護者の方々でした。
さて、本日のPTA総会では、学校と家庭の連携の大切さについて私の考えを話させていただきました。その中で私が2年生を担任していたときのエピソードを話しました。
私のクラスの一人の子が、問題行動を繰り返すようになっていました。あるとき、その子のお母さんに「今後のことについて一緒に話をしましょう」というと「いえ、あの子は悪くありません。友達が悪いんです…」などと言われてなかなか話が前に進まないので、「お母さん、今からそちらに行きます」と、半ば強引に家庭訪問した私。ご自宅のマンションに着き、入口のところから電話をし、「お母さん、下で待っていますので…」と連絡し、入口を開けてもらい、エントランスのベンチへ。私はこんなことを言いました。
「お母さん、僕が敵に見えますか?僕は、取り締まるのが仕事ではありません。今、いろいろな事をあの子がするのは、きっと心に何かあるからでしょう?一緒に考えませんか?私も精一杯できることさせてもらいます。今こそ、大切なときです。一緒に考えましょう…」。
お母さんは、突然涙をポロポロと流され、いろいろな話をしてくださいました。家でも反抗して、子どもが言うことを聞かず、悩まれていたようです。お母さんとはその後も、連絡を頻繁にとりながら、たくさんの話をし、その子にもどれくらいお母さんがあなたのことを愛し、心配しているか伝え続けました。だんだんとその子は、落ち着いてきました。笑顔も増え、表情がやわらかく変わってきました。3年生になるとほとんどトラブルもなく、友達にも優しく、クラスのことも一生懸命してくれるようになりました。やはり、大人が変わり、力を合わせることこそ、一番大切だと思いました。
中学生になると、多感な時期でいろいろあります。子どもたちは一生懸命、生きているからこそ、悩んだり迷ったりします。そんなときにこそ、大人がどっしりと構えて向き合うことが大切だと思います。何かあったときに、「友達が悪い」とか「世の中が悪い」とか「先生が悪い」とか、私たち教師も「親が悪い」とか人のせいにしたところで、何の解決にもなりません。それで不幸になるのは、目の前の子どもたちです。
自分の関わりはどうだったのか?何をしていたのか?何ができたのか?と振り返ることが大事です。要するに、【自分に指を向ける】ということです。私もまだ人間ができておらず、すぐ人のせいにしてしまう人なのですが…(よく反省してます)。
子どもたちには無限の可能性があります。可能性を引き出してあげるのも大人の仕事・役目です。大野東中の先生方、毎日生き生きと子どもたちのために頑張っています。定時を過ぎても仕事をされたり、休日に出てこられたり…。私は先生方が、一生懸命されてるのを見ると、申し訳ない気持ちと同時に、ありがたいなぁと思います。私たち教師の力は微力かもしれません。しかし、先生方は「子どもたちの笑顔と未来のために」という強い思いをもって、毎日精一杯に取り組んでいます。…(後略)…
聞いてくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました!これから、教職員は「チーム大東」で一丸となって、保護者の方と連携し、一生懸命頑張ります!どうぞ、よろしくお願いしますm(_ _)m