【5月19日】やりきったー
- 公開日
- 2023/05/19
- 更新日
- 2023/05/20
校長のひとりごと
昨日、卓球女子で五輪3大会連続のメダルを獲得し、今月1日に現役引退を発表した石川佳純さんの引退会見の様子が報道されていました。「長い間、世界の舞台で戦えたことは自分の誇り。卓球に必死で夢中になった23年間だった」というようなことを話されていました。
今朝の読売新聞には、次のように書かれていました。
会見冒頭、ファンへの感謝に感慨極まった。「ファンに何を返せたかわからないが、その日にできるすべてを出してコートに立つことを大切にしてきた。少しでも元気や勇気を届けられていたらうれしい」。声を詰まらせながら語った。
初めて五輪に出場したロンドン大会以降、常に次の五輪を目指してきた。東京大会の後はすぐにパリ大会を目標に掲げることはなく、「最後まで勝負をして終わりたい」と、目の前の試合に全力で挑んだ。3月のシンガポールでの大会後、現役生活に区切りをつけることを決めたという。長年国内トップを走り、世代交代の波とも戦った。自らの競技人生を振り返り、「つらい時期はたくさんあったが、そういう場面が人としても選手としても成長させてくれた」と述べた。今後は全国を巡る卓球教室の活動を続けるほか、スポーツに関する勉強にも取り組む意欲を見せた。
インターネットのライブ中継で記者会見を見守った父・公久さんは「やりきったという気持ちと卓球が本当に好きだということが伝わってきた」と感慨深げに話した・
家族にも弱音を吐かなかった石川さんが落ち込んだ姿を見せたのが、2016年のリオ五輪。個人戦の初戦で敗れ、声をかけても放心状態で心配したが、5日後の団体戦では白星を重ねて銅メダルに輝いた。「気持ちが強く、切り替えも上手だった。五輪の大舞台で3度も輝く姿を見せてくれた。一番の親孝行。長い間お疲れさま、感動をありがとうと伝えたい」
会見で全国を巡る卓球教室を続ける以降を示した石川さん。教室会場に残って子どもたちに1枚ずつ丁寧にサインを書く姿を見てきた公久さんは「大好きな卓球に恩返しできるよう頑張って」とエールを送った。…(後略)…
石川さんは、インタビューを受けていた現役の頃から、本当に真面目でまっすぐで優しい人柄、周りへの気配りが伝わってくるような様子が伝わってきていました。一方、勝負になったときにスイッチが入り、凄まじいまでの気迫と闘志溢れる素晴らしいプレーで多くのファンを魅了しました(私も応援していました)。
石川さん、あるときこんな言葉を言われています。
『自分の長所にうぬぼれてはならない。自分の短所に劣等感をもつ必要もない。長所も短所も天与の個性、持ち味の一面』
きっと、自分のことを冷静に見て、自分の長所も短所も受け入れる。そして、常に謙虚さをもって、自分の可能性を信じ、ひたすらに努力をされてきたからこその実力・実績だったのだと思います。記者会見後の松岡修造さんとの対談の冒頭「やりきりましたー」と笑顔で石川さんはおっしゃってました。どんな結果であろうと「やりきった!」と言えるように、それまでの過程を大切にしながら努力を続けたいものです。
石川さん、本当にお疲れ様でした!そして、たくさんの素晴らしいプレー、感動をありがとうございましたm(_ _)m