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【6月23日】慰霊の日

公開日
2023/06/23
更新日
2023/06/23

校長のひとりごと

 本日3年生は、「進路学習会」でした。お忙しい中、来ていただきました保護者の皆様、ありがとうございました。挨拶の中でも話をしましたが、子どもたちには「行ける学校」ではなく「行きたい学校」をオープンスクールに行ったり、様々な方と相談したり、たくさんの情報を得ながら最終的に自分自身で決断し、決定していってほしいと思っています。保護者の方の願いもあるとは思いますが、ぜひお子様とたくさんお話をされて、応援してあげてほしいと思っています。

 さて、今日6月23日は沖縄県の「慰霊の日」です。西日本新聞『春秋』に関連するコラムが載っていました。

 アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズを手がけた庵野秀明さんは「日本のいちばん長い日」「独立愚連隊」といった戦争映画で知られる岡本喜八監督を敬愛する。岡本作品の表現を自作のあちこちに取り入れた。特に影響を受けた映画が「激動の昭和史沖縄決戦」だった。対談で「僕が生涯で一番何度も見た映画なんです。のべ百回以上見てますね」と語っている。太平洋戦争末期、沖縄で日米地上戦という最悪のシナリオが現実になった。旧日本軍は本土決戦への時間稼ぎのため、持久戦を展開した。赤ん坊もお年寄りも、あらゆる世代が巻き込まれた。実に住民の4人に1人が犠牲になった。「沖縄決戦」が独特の短いカット割りで、そのありさまを描いていく。本土から派遣された将校たち、学徒動員された少年兵、ひめゆり学徒隊、特攻兵、戦艦大和の乗組員、理容師…。多様な人々のエピソードが詰め込まれ、情感に浸る間もなく画面が次々切り替わる。1971年の公開当時、沖縄では「生ぬるい」と手厳しい評価も受けた。ただ。今見返すと個人の内面を過剰に描かない手法が、かえって作品に余白を与えている。「悲劇を繰り返してはならない」といった直接的なメッセージには頼らない。岡本作品にはそうした「反戦の技法」が潜んでいる。きょう沖縄「慰霊の日」。薄れさせてはいけない記憶を伝える、私たちの責務にも思いが至る。

 沖縄県では、毎年6月23日に、沖縄県知事、総理大臣などが参列し、糸満市の平和祈念公園で「沖縄全戦没者追悼式」を行っています。式典では、沖縄戦での20万人以上の犠牲者のほか、全戦没者の冥福と世界の恒久平和を願います。今年は4年ぶりに一般の方も参列も認められ、多くの方が出席されたことと思います。また、沖縄県全域においては、正午に1分間の黙祷(もくとう)を行っています。沖縄県は、本日は県独自の「休日」です。県民の方々にとっては特別な日であり、その「思い」は私には計り知れないくらいのものだと思います。しかしながら、私たちはこういう日に、また改めて平和の尊さや戦争の恐ろしさ・悲惨さ・醜さ、命の尊さなどについて考えなければなりません。わたしたちにできることは、まずは知ること、学び伝え続けること、そして、身近な人の気持ちをわかろうとしたり、身近ないじめや差別を見逃さない、許さない姿勢で日常生活、社会生活を送ってたりすることだと思います。
 犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。

※明日・明後日の筑紫区中体連大会に出場する生徒の皆さん、「大東魂」で粘り強く諦めず、素晴らしい試合ができるよう応援しています。頑張れ!大東生!!