【8月25日】小さな感謝
- 公開日
- 2023/08/25
- 更新日
- 2023/08/25
校長のひとりごと
昨日、一昨日、先生方みんなで研修をしました。授業づくりについてや、一人一人の子どもたちを大切にすること、人権教育などについて様々な学びをすることができました。このことを2学期からの教育活動に生かしていきたいと思っています。
さて、プロの司会者で鹿島しのぶさんという方の著書『小さな感謝〜人生を好転させる一番簡単な方法〜』の「はじめに」のところに次のようなことが書かれています。
「感謝力」を磨くことが、人生を好転させる一番簡単な方法だ。私はそう思っています。しかも「小さなこと」への感謝を忘れない。それが何より大切だと思っています。
人生は、いいことばかりではありません。ときにはつらいこと、くやしいこと、腹が立つことが起きる日もあります。そんなとき、人は感謝、ときに「小さなこと」への感謝を忘れがちになります。そして、こんなふうに、愚痴ったり、落ち込んだりするのです。
「今日は何もかもうまくいかなかったな…」
「今日は何ひとついいことがなかったな…」
と。
でも。ちょっと待ってください。本当に「何もかもうまくいかなかった」のでしょうか?「何一ついいことがなかった」のでしょうか?
そんなことはないはずです。なぜなら、人はひとりでは生きられないからです。人は誰かの協力や助けなしでは、一日たりとて生きられないのです。そのことを深く理解する。そうすれば、どんなときでも感謝できることが山ほどあることに気づくでしょう。
「小さな感謝」をどれだけ見つけられるか。そして、「ありがとう」とどれだけ伝えられるか。そこに人間関係や仕事を好転させていくカギがあります。そこに人生がうまくいく人と、うまくいかない人の分岐点があります。
感謝には必ず感謝が返ってきます。それが喜びとなり、励みとなり、ときには活力となります。日々を清々(すがすが)しく、穏やかに、前向きに生きる糧(かて)となります。
「今日は全然ダメだったな…」「ついてなかったな…」「何で私ばかりこんな目に…」などと思うことがあります。そして、鹿島さんが述べられているように「何ひとついいことがない」と思い、小さなことへの感謝をしていない自分がいる…。
毎日私たちは、様々な人と関わり、たくさんの支えの中で生きていることが「当たり前」になって、小さなこと(大切なこと)への感謝を忘れてはいないか?そんな自分を振り返らせてくれる鹿島さんの言葉でした。
東海大学付属福岡高校校長の津山憲司先生は、
「“ありがとう”の反対語は“あたりまえ”。あたりまえの日常に感謝の気持ちをもつことが大切。感謝の気持ちをもつことが、人を大きく、美しく、そして強く成長させる」
と以前述べていました。また、「幸せ」と「人生学」の専門家でミリオンセラー作家の野口嘉則さんは、著書『心眼力』の中で「感謝力」の大切さについてこう書かれています。
「“感謝力”とは、今ある幸せに気づき感謝する能力。感謝力の高い人にとっては毎日がありがたいことだらけである。感謝の極意は、当たり前のことを“ありがたい”と感謝すること。“有り難い奇跡だ”と考えることが大切」
小さなことに“気づく”感性、そして感謝できる感性をもちたいと思います。もうすぐ2学期が始まりますが、また子どもたちと共に頑張ることができることを幸せに感じ、感謝の気持ちをもって頑張りたいと思います。
そうそう…明日は以前勤めていた学校のバレー部保護者の方々との食事会です。8月末の私の誕生日に合わせ、コロナ禍前にもしていただいていた会です。4年ぶりとなり、皆さんとの再会をとても楽しみにしています。この会はもちろん、「当たり前」ではなく「とてつもなく有り難いこと」です。本当に感謝しかありません。