【11月2日】最高に素敵な君たちへ
- 公開日
- 2023/11/02
- 更新日
- 2023/11/02
校長のひとりごと
今朝、たまたま職員室前廊下で生徒会長の上栫悠綺さんに会いました。
『おはようございます!』
「おはようございます。早いね?どうしたの?」
『あ、体育館の掃除に…』
「えっ、掃除?自主的に?」
『はい、生徒会のみんなにも呼びかけています』
私は、その言葉に感動し、体育館へ…。上栫さんが、一人で窓を開けていました。すると、上栫さんが、私に教えてくれました。
『この体育館の掃除は、体育館で始業式や終業式、その他の行事等がある日の朝はいつも来ています。それは、先輩から引き継いできたものでもあります。だから、今日は新生徒会役員にも声をかけています』
「そっか−。素晴らしい伝統だね。こんなにも頑張ってきたあなたたちが今日で引退なんて、本当にさみしいね。ずっとしていてほしい…って正直思ったりするよ」
『そうですね。僕もさみしいです。今度の専門委員会が本当の最後の仕事になるとは思いますが…』
今の今まで掃除のことを知らなかった私は、心から感動するとともに、知らなかった自分が恥ずかしくてたまりませんでした。こんなにも素敵な伝統が大野東中にはあり、それをしっかりと引き継いでくれている子どもたち。
そのあと、全員が集合すると、上栫さんが最初の話と指示をして掃除が始まりました。新生徒会役員に笑顔で優しく教える3年生の先輩の頼もしい姿。そして、黙々と掃除を始めるすべての生徒会役員の姿。「なんて、素敵な子たちなんだろう…」。朝から感動して胸がいっぱいになりました。
(※写真は朝の掃除の様子です)
私は、今年の4月に大野東中に赴任してたった7ヶ月間でしたが、生徒会役員の子どもたちが、いつも前向きで、献身的で、常に学校のために動いている場面を何度も見てきました。体育祭や文化発表会などの大きな行事のときも、彼らの多大な貢献によって、素晴らしいものとなりました。もちろん、専門委員会を通じた学校をよりよくするための日常の活動や取組も彼らが中心となって頑張ってくれたからこそです。しかし、私が一番素晴らしいと思っていることは、彼らの日常の姿です。まずは挨拶。笑顔で明るく「立志礼」をしてくれる。彼らの挨拶は、本当に「志」を感じるくらいの礼だと私は思っています。彼らが笑顔で、「おはようございます!」「こんにちは!」「さようなら!」「ありがとうございます!」…いつ、どんなときの挨拶も、「素敵な笑顔付き」で挨拶してくれます。その挨拶にどれだけ勇気と元気をもらったことか…。疲れも吹き飛ぶほどの彼らの挨拶に、もっと彼らを見習わなきゃと思っています。そして、今朝の掃除もそうですが、どんな頼まれごとや仕事でも、嫌な顔ひとつせず、楽しそうに仕事をする姿がまた素晴らしい。
でも、きっと1年間仕事をしていく中で、きつかったこと、苦しかったこと、悩んだこともあったでしょう。思うようにいかずイライラしたり、落ち込んだりしたこともあるかもしれません。しかし、彼らはそのすべてを乗り越え、今日も笑顔で挨拶をし、笑顔で仕事をしています。彼らは、経験しないと決してわからないことをたくさん学びました。4月からしか見ていない私ですが、彼らはきっと大きく成長したのだろうと思います。そして、そのことはこれからの人生にとって、大きな「糧(かて)」となるはずです。彼らには、これからも憧れの先輩でいてほしいし、卒業まで後輩達を支え、サポートしてほしいと思います。
彼らを見ていると、その「感性」の素晴らしさに感動させられます。私が人として一番大切だと思っている「感性」、それも私が見習うべき「感性」をもった彼ら。本当に素晴らしい。
上栫会長を中心とした第53代生徒会役員の皆さん。今まで本当にありがとうございました。君たちの活躍と貢献は絶大でした。学校を代表して心からのお礼を言いたいです。本当に本当にありがとうございました!そして、お疲れ様でした!
これからは、後輩たちのサポートをしながら、自分の進路実現へ向けて、しっかりと頑張ってください。そして3月、日本一素晴らしい卒業式にしましょう!
君たちは、後輩達の憧れです!
君たちは、私の誇りです!
心から…心から…ありがとうm(_ _)m