【12月14日】気づかい
- 公開日
- 2023/12/14
- 更新日
- 2023/12/14
校長のひとりごと
先日も載せたデール・カーネギー氏の『人を動かす』からです。
「優しい気づかいが心を開かせる」
かなり前の話だが、私はインテリアデザイナーに依頼して自宅用のカーテンをつくってもらった。ところが請求書が届くと、料金があまりにも高いので驚いた。
後日、友人がカーテンを見るために訪ねてきた。私が料金の話をすると、彼女は見下したように「うかつだったわね。きっとふっかけられたのよ」と言った。彼女の言うとおりだったが、自分のふがいなさを指摘されて喜ぶ人はめったにいない。私も自己弁護をし、理屈をこねて「あの状況では仕方なかった」と反論した。
翌日、別の友人が訪ねてきて、「私もお金があれば、こんな素敵なカーテンを買ってみたいわ」と優しく気づかってくれた。すると、私は昨日とはまったく違う反応をし、「実を言うと、けっこう高くついたので後悔している」と言った。
私たちは自分が間違っているとき、たいてい心の中でそれを認めている。だから優しく気づかってもらうと、心を開いて相手にそれを認めることができる。しかし、相手からその不安な事実を無遠慮に突きつけられると意固地になってしまうのだ。
読まれてどう思われましたか?
私は思い当たることがとてもありました。失敗したとか間違っているとき、相手からのぶしつけな(これも私の捉え方の問題ですが…)指摘に腹を立て、素直に間違いを認めない、認めたくない。だから変な理屈(へりくつ)や適当な理由をつけて言い訳をする。逆に優しく気づかってもらうと、正直に「ありがとう。そうなんだよね…。自分でもそう思う」と素直に認めることができる。もちろん、人間ができていればどんな言い方をされても素直に認めることができる人もおられるとは思いますが…。
しかし、「相手意識」をもった言動、優しい気づかいのある言動というのは、どんな場面でも大切なのかなと思います。それによって人間関係もうまくいくことが多いし、相手の方が心を開き素直に話してくれることもあると思います。優しい気づかい、ものの言い方、自分自身も気をつけなければ…