【12月21日】せっかくだから…
- 公開日
- 2023/12/21
- 更新日
- 2023/12/21
校長のひとりごと
非常に寒い朝となり、雪がチラチラと舞っています。これからさらに大雪の心配もあり、明日予定の終業式を先ほど行いました。この後の雪の状況が心配ではありますが、大事にならないよう願うばかりです。今後のことについては、教育委員会とも連携し決定しだい、安心メールやホームページ等でご連絡いたします。どうぞよろしくお願いします。
さて、今日の終業式での私の話を載せます。
みなさん、こんにちは!大雪の心配のため、終業式を本日行うこととなりました。
長かった2学期、そして2023年が終わろうとしています。みなさんにとってどんな2学期となりましたか?
2学期の始業式に、2011年3月以降にたびたび流れていた「CM映像」を見てもらいました。「心は見えないけれど…」のCMです。その映像は、「その気持ちをカタチに!」という言葉でしめられていました。そこで、「2学期は、思い、気持ちをどんどん形にしていきましょう!」と話をしました。
みなさんの思いはどれだけ形になったでしょうか?
9月の2年生修学旅行、9月末からの新人大会。10月は、生徒会役員改選、そしてなんと言っても文化発表会、特に合唱。11月は、生徒会交代式、11月末からの三者面談。それらの行事の中での定期考査や実力テストなどたくさんの行事がありました。その中で、みなさんはたくさんの輝きを放ってくれ、私たちを感動させてくれました。もちろん日常生活の中でも「立志礼」を頑張ったり、授業中には真剣に・積極的に取り組んだり、「プライド清掃」に励んだり、周りの人への優しい目配り・気配り・心配りをしたり…
皆さんは、たくさんの「思いや気持ち」を、「素敵な形」にしてくれました。ありがとう!
さて、今年最後の私からの話は、4年ほど前に亡くなられましたが、小出義雄さん(監督)の話です。知っていますか?マラソンのメダリストである「有森裕子」さんや「高橋尚子」さんを育てた方です。小出監督は、よくこんなことを言っていたそうです。
「どんな状態の時も『せっかく』と思えばいいんだよ。そうすればすべてが力になる」
例えば、有森裕子さんがケガしたときには、ケガしたことで焦る有森さんにこう言ったそうです。
「せっかくケガしたんだから、今しかやれないことをやろう」
「せっかく神様が休め!と言ってくれてるんだから、しっかり休もう」
そう言って、焦る有森さんの心を落ち着かせ前向きにさせたそうです。そういう指導・言葉かけをしながらメダリストを育てていったのです。
自分にとってマイナスの事が起きたとしても「せっかく」と考えてプラスにしていく。「なんで私が?」「何でこんなことに…」と思うようなことがあっても、今起きていることは事実なのだから、そのことを認め、気持ちを「せっかく」だから…と前向きに切り替えていくことが大事なんだと感じました。
来年はまた新たな気持ちで、「せっかく」だから…と、どんなことも前向きに受け止め、取り組んでいくことで、どんどん自分の道は開けていくのだと思います。来年のみなさんの、ますますの活躍を期待しています!
それでは、3学期の始業式、皆さんとまた元気に会えるよう願っています。