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【1月10日】今、私にできることは?

公開日
2024/01/10
更新日
2024/01/10

校長のひとりごと

 能登半島の地震による死者は、昨日14時の時点で200名を超えました。いまだに安否不明の方も100名を超えています。道路の状況や雪や雨などの天候、さらには余震などでまだまだ救助や支援が十分にできない状況です。また、道路の寸断によって孤立されている方が3000人以上…。昨日学校では始業式が行われるはずが、避難所にもなっており、再開できないところが多数ある状況です。連日報道される避難所での様子を見ても、寒さへの対応、不足する食事や睡眠の問題、断水等の影響も大きく感染症の心配、トイレの心配もあり、肉体的にも精神的にも苦しい状況が伝わってきます。先行きの見えない厳しさに、もどかしく辛い気持ちになります。
 そんな中、本校では無事「始業式」を行うことができました。今日は全学年テストが行われています。学校に子どもたちがいる。無限の可能性をもった子どもたちが共に学び、共に生活している。そこに私たちは関わらせていただいている。これほどありがたいことはありません。「日々最善」を尽くしながら、子どもたちと共に「今」を精一杯に生きたいと思います。たくさんのことを互いに学び合いながら、人の気持ちを考えながら、人の痛みがわかる気持ちを育てながら…今日を精一杯に生きたいと思います。
 本日の讀賣新聞「編集手帳」からです。

 能登半島地震で、自衛隊による入浴支援が進んでいる震度7の激震から1週間となった8日、輪島市や七尾市などの避難所に仮設風呂が設置された。被災者には今年初めての入浴になる。苦しい日々にあって湯気の中で顔をほころばす高齢者のニュース映像をみたとき、東日本大震災の混乱期に長谷川櫂(はせがわかい:俳人)さんが詠んだ連歌を思い出した。
<被災せし老婆の口をもれいづる「ご迷惑をおかけして申しわけありません」>
 支援へのこれほどせつなく響く感謝の言葉はあるまい。長谷川さんの歌は、
<身一つで放り出された被災者のあなたがそんなこといわなくていい>
 と続く。日本人はどうしてこうなのだろう。冷たいうえに硬い床での密集した雑魚寝、不衛生なトイレ、断水による真水の不足…災害関連死を防ぐことに、政府は全力をあげるときだろう。支援物資への感謝を口にしてもらう月日をいかに短くするかが、助けられる命を左右しそうである。一時的にしろホテル等に移動してもらう2次避難が有効だという。すでに災害関連死を疑われる事例が出ている。避難所の命に、水道や電気の復旧を待つ時間はない。

 とても考えさせられます。昨日、能登地震による関連死6名と発表されていました。助かった命を救う援助や支援も求められています。昨日、福岡市が住民票を移さなくても市内小中学校への転入を受け入れると発表しました。官民あげての継続的な支援を考え、早急な対応が求められているところです。最も大切な「命」を守るために、私たちに何ができるか考え、行動していかなければと思います。一人一人の支援は小さなものであっても、その積み重ねは必ず力となっていくと思います。今、私にできることは…