【1月15日】ひとりごと
- 公開日
- 2024/01/15
- 更新日
- 2024/01/15
校長のひとりごと
石川県輪島市では、市立中学校3校の全生徒約400人を集団避難させ、白山市の県立施設へ移動することを検討しているとの報道があっていました。3校すべてが避難所となっており、校舎内での授業が困難とのことでの措置。保護者の同意のもと、希望する生徒は保護者から離れて暮らすことになる。現在250名ほどが希望、50名ほどは希望しないとの回答があったそうです。家族と離ればなれで暮らすことは相当な不安もあるし、また、それぞれの事情もあってとても難しい決断だと思います。
当たり前に、学校があり、子どもたちが登校し、授業ができる。共に活動できる…このことがいかに有り難く幸せか、痛感させられます。私たちにできることは小さいですが、少しでも早い復旧・復興を心から願います。
さて、昨日の西日本新聞『デスク日記』からです。
安直な原稿を書くなとその先輩にどれだけ叱責されたことか。運動部にいた頃。負傷者続出のチームを例えて「野戦病院」と表記すると書き古された言葉と怒られ「笑顔の花が咲く」はどこで花が、と一蹴され、「瞳を輝かせた」などと記せばもう一巻の終わり。選手の瞳をじーっと見たんか、黒目に☆がキラキラ輝いていたんか、少女漫画の主人公か。そして書き手としてプライドはないのかと、書き直しを命じられた。
一方で、枝葉の情報にこだわった原稿は気に入ってくれた。着飾った文章よりも「中学2年生が理解できる書きっぷりを」と先輩。作家井上ひさしさんの言葉に「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく…」がある。平易な文章が、肝心要だ。
さんざん私を叱っていただいた恩人の先輩は今は亡い。糧にし瞳を輝かせて頑張っ…いや、やさしい文章を心がけております。
先行きの見えないコロナ禍まっただ中の令和2年6月からはじめたこのひとりごと。保護者の方・地域の方に学校に来てもらえない。感染によって、学級閉鎖や休校が続いた中、少しでも保護者の方々、地域の方々に学校のことを知ってもらいたい。子どもたちのよさや頑張りを伝えたい。私自身が感じたこと、考えたことを少しでも知ってもらいたい。また一緒に、様々なことを考えたい…そんな思いで始めた「校長のひとりごと」。今日で740回目。私は難しい文章は書けませんが、少しでもわかりやすく何か伝わるようにと、それを心がけて作成しています。そうは言っても私自身の未熟さから、伝わりにくいこと、わかりにくいこともあるとは思います。それでも読んでくださる方々に本当に感謝いたします。ありがとうございます。
まだまだ足りない自分。勉強不足の自分…今年ももっともっと精進しなければと思う毎日です。