【1月18日】限りない可能性
- 公開日
- 2024/01/18
- 更新日
- 2024/01/18
校長のひとりごと
日本教育新聞のコラム『不易流行』からです。
自身の学力不足を嘆く弟子に対し、孔子は「今 汝(なんじ)は画(かぎ)れり」と言葉をかけ、「今お前は自分から自分の力を見限っている」との思いを伝えた。この言葉からは、師の温かい気持ちが感じられる。成長を阻む大きな要因が自己限定であることを孔子はよく理解していたのだろう。
象は足を細い鎖でつながれて育つと、成長してちぎる力が付いてもちぎれないと思い込んでしまうという。十分な力が付いているにもかかわらず、そうしない理由は、できないと思い込んでいる自己限定に他ならない。
多くの分野でAIが目覚ましい発展を遂げている。その卓越した能力を目の当たりにして、AIにはかなわないと思い込んでいる人もいるだろう。クレーン車が、重量挙げ世界チャンピオンより重い物を持ち上げられるように、AIには計算や規則性のある処理などは人間の能力をはるかに超える分野がある。しかし、クレーン車もAIも人間によってつくられたという根本を忘れてはならない。人間の能力をはるかに超えるものを生み出したのは、人間であることを考えると、人間の可能性は限りなく大きいと理解できる。人間の想像力は、AIではとても及ばない創造性を秘めている。新しい年は始まったばかり。大人も子どもも自己限定することなく、才能や可能性を開花させる一年にしたい。
先日の新入生入学説明会で私は「皆さんには無限の可能性があります。きっとできる、もっとできる、必ずできる…そう信じて、努力し続ければ必ず成長につながります。必ず伸びます。先ほどの皆さんにメッセージをくれた先輩方も含め、みんな中学校の三年間だけでも大きく成長します。小学校生活も残り2ヶ月。ぜひ、どんどんチャレンジしてください。前向きな失敗はどんどんしてください。失敗は成長の糧になりますから…。そのことが中学校への準備になります」。
そんな話をさせていただきました。この仕事をしていて思います。子どもたちは、私たちの想像を遙かに超えるくらい伸びる。どんどん成長して、素晴らしい輝きを放ってくれる。だから私たち大人は、子どもたちを信じて精一杯に関わっていかなければといつも思います。
※明日は県内私立高校の「専願入試」となります。受験する3年生の皆さんが今までの成果を十分に発揮し、素晴らしい結果となるように応援しています。