【1月19日】夢
- 公開日
- 2024/01/19
- 更新日
- 2024/01/19
校長のひとりごと
今日1年生は、総合的な学習の時間に、キャリア教育の一環として「職業講話」を行いました。10名の講師の方が来校され、その仕事の内容ややりがいや喜び、たいへんなことや苦労など、様々なお話をしていただきました。
子どもたちの中にはすでに、将来の夢や大人になったときの姿などをしっかりと持ち、中学卒業後の進路について考えている生徒もいるかもしれません。しかし、多くの子どもたちは先のことはまだ漠然としたものしかない、またはほとんど考えていないかもしれません。いずれは、子どもたちそれぞれが自分の進路を決定し、将来何かの仕事に就き、やりがいをもって取り組むことができればと思います。そのためにも、これからたくさんの情報を得ながら、たくさんのことを学び、体験し、多くの人に相談し、最終的には自分自身で進路を決定していけるようにしてほしいと思います。そこに将来なりたい自分が少しずつ見えてくれば、日々の生活がより充実するかもしれません。そんな取組を大野東中では考え、実現していきたいと思います。
さて、以前のひとりごとにも載せたことがあるのですが、私が中学生のときには2つの夢がありました。その2つの夢に行き着くまでにもたくさんの夢がありました。保育園(5年間行きました)に通っていた頃は「仮面ライダーになること」、小学校低学年のときにはとても勉強のできる友達の影響で「東大(東京大学)に行くこと」(初めて「とうだい」と聞いたとき、「灯台」と勘違いして「海が好きなんだね」と言って友達に呆れられました)。そして、小学生中学年から高学年では、父親の友人のお寿司屋さんに行ったときの威勢のいい「いらっしゃい!」の言い方がとてもかっこよく感じ「板前になりたい」と憧れを持ちました。家業であった「藤井商店」の社長?になり、世界各地に店をオープンしたいとも思いました。「赤い疑惑」というテレビドラマの影響で「医者になってたくさんの人を救いたい」とも…。
そんな数々の夢を経て私は中学生になりました。
中学生での1つ目の夢は「歌手になること」でした。影響されたのは「松山千春さん(現68歳)」でした。その当時の人気歌番組にコンサート会場からギター1本で弾き語りをされていました。私にとっては衝撃的でとても感動しました。ギターの弾き語りができるようになりたい。そして、聴いている人を感動させる歌手になりたいと私は思いました。親にギターをねだり数ヶ月後、念願のギターを買ってもらいました。それから、部活動が終わって家に帰ると、弾き語りのできる「歌手」になることを目指して、毎晩ギターと歌の練習をしました。
もう1つの夢は「金八先生」の影響、そして自分に関わってくださった先生方のおかげで「中学校の教師になること」でした。それから高校、大学と、私はこの2つの夢を持ち続けながら生活しました。最終的には、「中学校教師」という道を選びました。教育実習に行ったときに、とても大変な仕事だけどやりがいのある素敵な仕事だと感じたからです。実際、採用され赴任した学校では自分の思い通りにいくはずもなく(当時の学校は“荒れ”の時代でした…)、夢見ていたことと現実の違いに思い悩み「辞めたい」と思ったこともありましたが、素敵な子ども達、そして保護者の方々、同僚の方々にも支えられ、おかげさまで今に至っています。
夢や目標、志を持つというのは、とても大事なことだと思います。頑張るための「原動力」となります。周りの大人は、子ども達の無限の可能性を信じ、子ども達が夢や目標、志を持ちその実現へ向けて頑張れるよう支援することが大切だと思います。
大野東中学校が目指している教育は、「自律貢献〜志としなやかな心をもち、地域・社会に貢献できる生徒の育成〜」ですので、これからも保護者の皆様、地域の方々と力を合わせ、その実現へ向けて様々な取組を行いながら、しっかりと頑張っていきたいと思います。