最近の記事はこちらメニュー

最近の記事はこちら

【2月6日】丹田

公開日
2024/02/06
更新日
2024/02/06

校長のひとりごと

 本日は公立高校の「推薦入試」です。先日、子どもたちが面接練習で頑張っている様子をお伝えしましたが、いよいよ本番を迎えています。作文等も含め、自分らしく、よさをアピールしてきてほしいです!

 さて、人間学を学ぶ月刊誌『致知3月号』のテーマは「丹田常充実(たんでんじょうじゅうじつ)」です。
 丹田(たんでん)とはへその下三寸(10センチ)あたりの下腹部のこと。「ここに力を入れると健康と勇気を得るといわれる」と広辞苑にあります。致知によると、「丹田常充実」とは、生きていく上で丹田が常に充実し力に満たされていることが大事、ということを教えている言葉である…と書かれています。今回、バレーボール女子日本代表チーム監督の眞鍋政義さんと、柔道全日本女子監督の増地克之さんの対談が載っていました。
 日本代表監督をされるお二人ですから、当然高い志や信念、指導者としての資質や能力も素晴らしい方々です。対談の中で心に残った言葉を挙げます。

◆“準備力”を徹底し、全階級で金メダルを目指す
 選手やコーチたちにはとにかくしっかりとした準備をする“準備力”をテーマに戦っていこうと伝えてきました。(東京オリンピックでの7階級中6つのメダル獲得は)全員に準備力が浸透した結果がわずかな差となってあらわれた。[増地監督]
◆苦しい体験が後の人生の糧になる
 選手権監督を務めた6年間は、現役でプレーしながら、他の選手やベンチスタッフとのやりとりなど全体の指揮をとらなければならない“一人三役”という状態。相当なプレッシャーの中での6年間に耐えたことが「何だってできる」という自信につながった。辛く苦しいことでも一所懸命耐え抜けば、将来必ず自分の糧になる[眞鍋監督]

 最後にお二人が共通しておっしゃったのは「最後に勝利を引き寄せるのは心の充実」ということです。
 増地監督は、「世界の舞台で勝ち続ける選手はやはり『心・技・体』の三つすべてが充実しているということです。どれか一つだけが優れていても、欠けていても世界の頂点を掴むことは難しくなります。また、勝ち続ける選手はやはり感謝の心が強いなと感じます。…そんな選手は、ライバルにも応援される、皆に愛される人間力の高い人材になろうとしています…」
 眞鍋監督は、「世界の舞台で勝っていくためには、やはりモチベーターである指導者に選手たちを鼓舞するパッション(情熱)がないといけません。バレーボールは『間のスポーツ』といわれるように、ワンプレーごとに5秒ほど間があるんです。その時に一人一人が何を考えるか、世界で活躍する指導者、選手は必ずプラス思考なんです。ですから、『丹田常充実』の言葉のように、指導者、選手一人一人のメンタルがどれだけ充実し、前向きになっているかが最後の最後に勝負を分けるのだと思います」

 「準備力」「苦しい体験を乗り越える」「感謝」「常に前向き」…
 なかなか難しいことではありますが、私も少しは“丹田”を意識し姿勢をよくして、心を充実していかなければと思います(これを打ちながら、たいへん姿勢の悪い私です…(^_^;))。