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【2月14日】春の訪れ

公開日
2024/02/14
更新日
2024/02/14

校長のひとりごと

 日本教育新聞2月12日号のコラム『不易流行』からです。

 投じた金額以上の満足度が得られる消費行動を、コスパ(費用対効果)が良いという。GIGAスクール構想で子どもたちの手元に学習用端末が届き、学習風景が変わった。もちろん多額の公金が投入された施策なので、有効に活用してほしい。しかし、行政から活用頻度を高めるようにと促され、困惑している学校もあると聞く。使用することが目的となってはいけない。最近ではコスパから派生した「タイパ」(時間対効果)という言葉も使われる。動画を2倍速、3倍速で視聴するなど、時間を有効活用しようとする行為がその例だ。一日24時間は誰にも公平に与えられている。その24時間をどう使うかはその人の価値観であり自由だ。倍速する人がいる反面、店の長蛇の列に並び、「今ここにいる時間」を楽しむ人もいる。最近ではコスパやタイパに追われる生活を避け、スローライフを楽しむ若い世代が増えているという。山間の地などで、手間暇かけた自然と共にある暮らし。時間がゆっくり流れるのが人間の身体に合っているのだろう。
 通常の教育活動が戻った一年間だった。年度末を迎え、学校は残りの授業日数と学習内容を考える時期だ。子どもたちと過ごす時間を大切にし成長を確かめ合ってほしい。能登では寒さと不安、不自由な生活が続いている。一日も早く春の日差しが差し込むことを祈るばかりだ。

 3年生が登校するのも、卒業式を入れてもあと14日となりました。もちろん、1、2年生にとっても今週の期末考査が終わり、あっという間に修了式を迎え、次の学年へとなります。これから友達や先生方と過ごす一日一日を大切にしてほしいと思っています。できれば、コスパ重視・タイパ重視ばかりに走らず、中身重視で充実した毎日を過ごしてもらいたい…そう思います。かけがえのない友達、かけがえのない時間、「今」を精一杯に仲間とともに…そして、素晴らしい卒業式、修了式を迎え、次のステップへとそれぞれ進んでもらいたいと思います。
 すべての子どもたちに、あたたかな春が訪れますように…