【3月13日】希望
- 公開日
- 2024/03/13
- 更新日
- 2024/03/13
校長のひとりごと
3月11日付の日本教育新聞のコラム『不易流行』からです。
卒業シーズンまっただ中である。別れは悲しく寂しいが、心ゆくまで別れを惜しめばいい。児童や生徒であれば、クラスの仲間と過ごした1年を振り返り、クラスの重大ニュースを作成することをお勧めする。作成する過程で思い出が共通のものとなる。卒業後のクラス会では同じ思い出に花が咲く。
中学校や高校を卒業後、二度と会うことのないクラス仲間が圧倒的に多いだろう。当時は会うことがないことなど想像もせず、未来ばかりを夢見ていた。しかし、過去は現在や未来の土台である。幸せな思い出は将来幸せになれる根拠となり、つらい思い出はそれを乗り越えた証拠となる。土台をしっかりと見定めたい。心ゆくまで別れを惜しんだら、前を向いて歩いてゆこう。「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」という詩があるが、花も人も変化し続ける。変化し続けるからこそ、不安とともに希望がある。特に若い人たちは大きく変化、成長していくので希望の塊である。
卒業という節は、「これまで培った土台は何か」「何を卒業し、何を始めるか」など、自分の来し方と行く末を探究する機会となる。人生の節目の過ごし方を学ぶ好機である。竹は節があるから高く成長することができる。人もまた強い節をもつ必要がある。節を大切にしてきた先人たちの知恵に学びたいものである。
3年生のいない学校は少し寂しいですが、1、2年生が素晴らしい3年生を超えられるようにもうすでに頑張っています。授業はもちろんのこと、クラスマッチの練習に一生懸命に取り組んだり、今日の放課後は、生徒会役員の皆さんが明後日の「生徒総会」の準備やリハーサルに励んでいました。生徒総会では、役員のみなさんが相当な時間をかけて創りあげた来年度のスローガンをもとに、総務として、各委員会としてどんな取組をするのかを確認し、共通理解を図っていきます。そして決まったことについて、みんなで力を合わせ、さらに素晴らしい大野東中学校になるように、一人一人が実行していってほしいと思っています。
さあ、1、2年生は修了式まであと8日。もちろん、修了式も大切な「節目」。その大切な節目の日に、「このクラスでよかった…」「クラス替えしたくないなぁ」という思いでいられるよう、少しでもやり残したことを行い、友達とのかけがえのない時間を大切にしてほしいと思っています。節目は、新たなスタートですから…。
最後に…
私の母は、生きているときによく私に、こんなことを言っていました。
「いいことも悪いこともすべてに意味がある。無駄なことは何一つない。だから、どんなこともしっかり受け止めて、前を向かなきゃね!」
と。日々の様々なことは、これからの人生の「糧(かて)」。そして、多くの方が言われています。
「過去は変えられないけど、未来は変えられる…」
「希望」をもって、前に進んでいかなければと思います。