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【3月19日】ひたむき

公開日
2024/03/19
更新日
2024/03/19

校長のひとりごと

 今朝の西日本新聞のコラム『春秋』からです。

 「持っている人」はいる。ここぞという巡り合わせで勝利を決めたり、ロシアの大統領選と違って勝つか負けるか分からない闘いで奇跡を起こしたり。サッカーの長友佑都選手は、その一人なのかもしれない。
 漫画家の鳥山明さん訃報が流れると、2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会の金髪姿が、さまざまなメディアで紹介された。代表作「ドラゴンボール」の主人公をまねた返信と言葉でチームを鼓舞し、16強入りに貢献した。「勇気と希望も与えてもらった」と鳥山明さんをしのんだ数日後には、26年W杯アジア2次予選で北朝鮮と対戦する日本代表に選出された。ドイツとスペインを倒し、16強入りした22年W杯カタール大会以来となる37歳の代表復帰。歴史的な勝利とともに叫び、流行語になった「ブラボー」の称賛を、今度は自身が浴びた。代表復帰後にJ1で14年ぶりのゴール。海外でのプレーが長かったからだが、決めたのは高校3年間を過ごした地だ。「福岡は大好きな場所。気持ちよく代表に行ける」。
 早朝や練習後に走り、トレーニングを重ねた。けがで試合に出られない時は大声を出して応援するなど、東福岡高で培った運動量と仲間思いは4大会連続でW杯に出場したベテランの原点。21日の東京と26日の平壌の2戦で期待せずにはいられない。

 長友選手の言葉をいくつか紹介します。
◆僕は豊かな才能を持ったサッカー選手じゃない。だからこそ、人の何倍も努力しなければ、上へは行けない。僕から努力をとったらなにも残らない
◆どんな環境であっても自分さえしっかりしていれば、成長はできるし、有意義な毎日は送れる。嫌なことも、とらえ方や見方を変えれば、プラスに転換することができる。すべては自分次第なんだ
◆『ありがたいな』と思う気持ち、感謝の心を持つことは、そういう小さな幸せを手にするチャンスをたくさん作ってくれる。成長するために、感謝の心は必要不可欠なんだ

 長友選手は身長165cmと、サッカー選手としては小柄な選手です。しかしながら、大柄な選手にも負けない圧倒的な運動量と闘志溢れるひたむきなプレーには目を見張るものがあります。また、メディア等に出られているときのその受け答えなどから、長友選手の人柄のよさがにじみ出てきており、私はとても好きなサッカー選手の一人です。長友選手の今を支えているものが、誰にも負けない「努力」であり、「感謝を忘れない」その気持ちの素晴らしさなのだと思います。そして、今の時代にこそ、長友選手のような「ひたむきさ」が大切であると私は思います。
 多くの人に勇気や元気を与えてくれる長友選手を、これからも応援しています!