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【3月22日】しなやかに…

公開日
2024/03/22
更新日
2024/03/22

校長のひとりごと

 今日は、令和5年度の修了式でした。式の中では、「節目」の話をしました。

 今日は令和5年度の締めくくりの日でもあります。こういう日を人は、「節目」ということがあります。これはもともと、竹の「節」からきています。
 竹は、中身が空洞で、所々に「節」を持つことで知られていますが、多くの植物の中で竹だけが、こうした特徴があり、互いに隣り合う節と節の間隔が、ある一定のルールに従うように微妙に調節され、結果として野生の竹が、「軽さ」「強さ」「しなやかさ」をあわせ持つ理想的な構造を『自律的に』形成していると言われています。(節は、根元は自重を支えるため狭く、先の方は枝葉を支えるため狭い。丈夫すぎると強い風などで折れるので、中程は間隔を広くしてしなやか)
 竹は「節」があることで大きく成長することができます。「節」一つ一つに竹を成長させる力(成長点・成長帯)があります。それにより、1日で1mも伸びる竹もあるそうです。また、その「節」のおかげで、どんな嵐にも折れることなく耐えることができたりします
 人間にも成長するための「節」があります。年度の終わりや学年が上がるとき、卒業するとき、進学するとき、就職するときなどは大きな「節」かもしれません。しかし、実は、「節」は日常の中でも作っているのです。例えば、「テストの点数が悪くてショックを受け、勉強に目覚めたとき」「部活動の試合でまったく活躍できなくてとても悔しい思いをして、その日から毎日、自主トレを始めたとき」…日々の生活の中で「重要な選択を迫られることがあります」、それこそが人間の「節目」となるのです。
 壁にぶつかっても乗り越えようとしたり、思い通りにいかなくてもイライラを我慢したり、失敗しても何度もチャレンジしようとしたり…。それらも、自分自身が「強さ」や「しなやかさ」をもつために、大切な「節」をつくっているのです。今日の「修了式」が、皆さんが成長するための大きな「節目」であってほしいと思います。
 何より、皆さんには「無限の可能性」があります。「どうせ、自分なんて…」などと思わず、「私ならできる!」「きっとできる!」と信じ、日々の生活の中で諦めず、大切な「節」を作っていってください。
 そうすることで、皆さんは、竹のように「強く」「しなやかに」成長していくのだと思います。新学年となる皆さんの、「更なる頑張り」と「活躍」を期待して、修了式の話とします…

 本校の教育目標は「自律貢献〜志としなやかな心をもち、地域・社会に貢献できる生徒の育成〜」です。様々なことにチャレンジし、子どもたちだけでなく私たち大人も、志をもって、大切な「節」をつくりながら柔軟でしなやかな心を育て、地域・社会に貢献できる人でありたいと思います。
 子どもたちのたくさんの頑張りが見られた令和5年度。これからは、1、2年生が学校の中心となって、またさらに頑張ってくれるものと信じています。

◆保護者の皆様・地域の皆様へ
 本年度、皆様方のご理解とあたたかいご支援のおかげで、日常の授業はもちろんのこと、体育祭や文化発表会などの行事、また日常の教育活動を行い、そして大きな事故等もなく今日を迎えることができました。心より感謝申し上げます。
 来年度も大野東中学校教職員一丸となって、子どもたちの笑顔と未来のために邁進していきます。どうか来年度も、大野東中学校への変わらぬご支援をいただきますよう、よろしくお願いいたします。
 最後になりますが、大野東中学校に私が赴任して、少しでも子どもたちや先生方の頑張りを知っていただきたい、PTA役員さんをはじめ保護者の方の活動を知っていただきたい、大野東中の“よさ”を発信をしていきたいとホームページの充実を図ってきました。まだまだ不十分ではありますが、先ほど確認したところ、おかげさまで「82,374件」ものアクセスがありました。また、大野東中では昨年4月8日にはじめた「校長のひとりごと」も今日で189回、前任校からは785回となりました。私の感じたこと、考えたこと、一緒に考えてほしいこと、そして子どもたちの素晴らしさなどをつぶやいてきました。保護者の方々や子どもたちからも、励ましや感謝の言葉等をかけていただきました。本当にありがとうございました。来年度も少しでも学校のことを知っていただけるような取組をすることはもちろん、「生徒、保護者、地域、教職員が『共育』の精神のもと、『共に学ぶ学校』『共に鍛える学校』『共に創る学校』」になるように、皆様と共に歩んでいきたいと思います。