【4月12日】ありがとう
- 公開日
- 2024/04/12
- 更新日
- 2024/04/12
校長のひとりごと
4校時は、生徒会主催の「新入生オリエンテーション」が行われていました。上の写真のように座り方まで立派な生徒会役員の皆さんが、「大東の一日」「生徒会スローガン」「専門員会の目標や仕事内容」「部活動紹介」などを行っていました。午後からは、私は研修のため見ることはできませんでしたが、全校生徒による対面式が行われ、その中で「交流ゲーム」などをして、たいへん楽しい時間になったようです。1年生もわからないときはどんどん聞いて、早く中学校生活に慣れてほしいと思います。
さて、作家の石田祥(いしだしょう)さんが、PHPという冊子に寄稿された「自分しだいで言葉の意味は変わる」の一部を抜粋します。
先日、走れば間に合うだろう電車を、わざと一本遅らせました。入り口まで乗客があふれ出ていたからです。ホームに並んで、閉まるドアを見送ったあと、駅員さんのアナウンスが入ってきました。
「ご乗車をお待ちいただいたお客様、ありがとうございました」
びっくりしました。そういうの、見てくれているんだ。
満員電車を見送ったのは、私だけではありません。ホームの乗車窓口付近には、同じような人が他にもいました。その人たちも、自分へ向けての言葉だと思ったでしょうか。朝の忙しい時間です。もしかしたら、駅員さんの声は耳に留まらなかったかもしれません。でも私はハッとしました。その一言が嬉しかったのです。無理に乗車しなくてよかった。時間に余裕を持たせてよかった。ありがとうと言ってくれた駅員さん、ありがとう。通勤は、兼業作家である私の大切な創作時間です。安全で快適に過ごせることに、感謝いたします。…(後略)…
この駅員さんは、もしかしたら毎日言っていたのかもしれません。そうであったとして、「ありがとう」の一言で、人は嬉しくなるのだと思います。
私は以前から「目配り・気配り・心配り」と「相手意識」という言葉を子どもたちにも先生方にもにも伝えてきました。そんな小さな「気づき」をもつことが、相手が嬉しくなったり喜んでくれたり、和やかな気持ちになってくれたりする一言や行動に繋がると思っています。
2・3年生の始業式、1年生の入学式で私は、「小さなことにも感謝をし、“ありがとう”をたくさん伝えよう」と話をしました。子どもたちだけでなく、私たち大人も感謝の気持ちをもち、その思いを「ありがとう」の言葉にして伝え合う。そして、「ありがとう」が溢れる学校に、校区にしていきたいと思います。
生徒会役員の皆さん、担当の先生方…今日のオリエンテーションや対面式の準備等、本当にありがとうございました!