【4月18日】心のもちよう
- 公開日
- 2024/04/18
- 更新日
- 2024/04/18
校長のひとりごと
昨夜はそろそろ眠ろうかとしているところに、突然の揺れ…。テレビをつけると緊急地震速報が流れていました。高知県や愛媛県では震度6弱、大分県では最大5弱、福岡県内でも震度1〜3だったようです。東日本大震災や熊本地震、能登半島地震などからも、いつ、どこで大きな地震が起こり、大きな被害が出るかもわからない状況です。揺れを感じると、ドキドキしてきます。今回の被害の状況はまだわかっていませんが、余震の心配もあり予断を許さない状況です。私たちは物的な「備え」、人的な「備え」、精神的な「備え」などをしておかなければといつも思います。
先ほど、各教室を見て回ると、どこの教室も落ち着いた様子で朝の会が行われていました。担任の先生によっては、昨夜の地震のことについてふれ、自身がとった昨夜の行動(隣で寝ていた子どもを真っ先に守ること)やこれを機に、部屋の家具や道具などの置き場所や設置状況の確認をしておくことの必要性などについて話をされていました。「他人事」でとらえることなく、「自分事」としてとらえ「備え」をしていくことは本当に大切であると思います。
さて、話は変わって…池田光さん解説『中村天風 折れないこころをつくる言葉』からです。
「あなた方の心のなかの考え方や思い方が、現在あるがごときあなた方にしてるんだ(中村天風)」
今、考えているのは積極的なことか、消極的なことか。…第三者的に自己チェックすることを「内省検討」と言います。こうして、ビクビクする感情を追放するのです。手始めに、天風がリストアップした次の10個のマイナスの感情について、ひとつひとつチェックしてみてください。あなたに当てはまる感情はありますか。それは、どんな状況で湧き上がってきますか。
(1)怒る (2)怖(おそ)れる (3)悲しむ (4)憎む (5)嫉妬する (6)恨む (7)悩む (8)苦労する (9)煩悩する (10)迷う。
仮に10個のマイナスの感情のどれかに当てはまるものがあるとすれば、その思いが現在のあなたをつくっているかもしれません。人生は、今生(こんじょう)の1ページ限り。この人生を楽しく、価値の高いものにするためにも、こうした感情に足をすくわれないことです。
自分のことを第三者的に振り返ってみるだけで、湧き上がるさまざまな感情から、適度に距離を置かせてくれます。もちろん、人間ですから、誰にだってこれらの感情が湧いてきます。が、湧いた瞬間には、フッと気分を転換して、プラスに切り替えることです。見方を変えれば、福の神になる。…そんな川柳があります。
「雑巾を 当て字に書けば 蔵と金 あちら福福(拭く拭く) こちら福福」
この川柳を唱えると、イヤだと思っていた雑巾がけすら楽しくなります。
イヤな感情やマイナス(負)の感情が湧いてくることは私を含め多くの方にもあるのではないでしょうか。中村天風さんが言っているのは、負の感情にばかりとらわれていると、負の状態が続き、さらに悪い方向になることもある。ですから、そんな感情が湧いたときには、少し冷静になり自分自身を俯瞰(ふかん:広い視野で物事を見たり、考えたりすること)してみることで、マイナスの感情をプラスに変えていくことにつなげることもできるということではないかと思っています。そのことが事態を好転に向かわせることもあるし、きついことでも楽しくやれることもある。
要は、「心のもちよう」だということですよね!そうは言っても、なかなか難しいときもある私です。まだまだ修行が足りないようです…