【4月30日】自ら道を切り開くために
- 公開日
- 2024/04/30
- 更新日
- 2024/04/30
校長のひとりごと
ゴールデンウィークまっただ中。数日前から、海外旅行や国内旅行等へ出発や高速道路の渋滞などのニュースが流れていました。「円安」が進み、海外旅行ではかなり節約をしながらの旅行をされてる方が取材を受けていました。もっとも、ある調査では「ゴールデンウィークは家でゆっくり」が半数近くにのぼるとの結果が…私もその一人。次の四連休が明けると、いよいよ体育祭結団式をして体育祭練習となります。リーダーの子どもたちはすでに動き始め準備をしています。心に残る素晴らしい体育祭になるように、子どもたちと共に職員も一緒になって頑張っていきたいと思います。
さて、今朝の西日本新聞『春秋』からです。
諦め、マイナス思考につながる先入観や固定観念は年を重ねるごとに大きくなったと実感する。自分で自分の成長を妨げている。そう気づかせてくれるのもスポーツの魅力の一つだろう。
夢だった大相撲への挑戦をスタートさせた元村康誠さんは身長159.5センチで体重67.6キロ。今春、佐賀県武雄市の中学を卒業し、佐渡ヶ獄部屋に入門した。体の小さな入門志望者の夏場所新弟子2次検査をただ1人受検。ボール投げや50メートル走といった運動能力テストを通過し「身長が伸びず、体重も増えずに苦労した」。小学生のときから見守り、スカウトした元大関琴奨菊の秀ノ山親方は「身長が低いのは武器になる」。力士の大型化が進む土俵で、重心の低さと俊敏な動きは体格差を補って余りあるそうだ。
元村さんは小学4年時に秀ノ山親方の故郷、福岡県柳川市で開かれた少年相撲大会で優勝。琴奨菊チームの一員として出場した国際親善大会「白鵬杯」で活躍した。「もちろんこれからだが、一番の魅力は諦めない気持ちの強さ。成長につながる」と秀ノ山親方。相手の圧力に耐えうる首、動きを支える足腰など土俵外での体力づくりから取り組む計画だ。5月2日の新弟子検査で内臓検査などを受け、合格発表は12日。日本相撲協会によると身長150センチ台の力士が誕生すれば戦後初という。大切なのは心の持ちようだと、15歳に教わるのもスポーツの楽しさである。
一行目の「諦め、マイナス思考につながる先入観や固定観念は年を重ねるごとに大きく…」というところ、皆さんはいかがですか?
「○○は、□□だから」「○○すると、絶対□□だよね…」という先入観や固定観念、その結果、「どうせ無理」「それは難しいからやっても…」とチャレンジせずに諦めたり、マイナス思考になったりすることはありませんか?
私はあります。しかし、ここに書かれているようにスポーツの世界で活躍されている方の凄まじい努力や諦めない気持ち、前向きな心持ちやプレーから元気や勇気をもらうことがあります。また、子どもたちに直接関わる仕事をさせていただいている私たちは、子どもたちの想像を超えるほどの成長、素晴らしい活躍、そしてその感性や優しさ、前向きな姿勢に感動し、元気をもらうことが何度もあります。
「力士になる」という小さなころからの夢を叶えるため15歳で親元を離れ名門・佐渡ケ嶽部屋にこの春、入門した元村さん。元村さんは、力士になるための「基準」とされる「身長167センチ」を満たしていませんでしたが、規則の一部変更により運動能力テストでの基準を満たしていたため二次検査で合格となりました。あとは、内臓検査などに問題がなければ最終的な「合格」となり、戦後史上初の150センチ台の「力士」となるそうです。親方が話されていたように、どんなに厳しい状況であっても、志(夢)を持ち続け、諦めず努力し続ける粘り強さ、やり抜く力をつけていたことが、元村さんの道を開いていっているのだと思います。
元村さんは、佐賀テレビのインタビューの最後にこう答えています。
「これからは自分の夢に向かって一生懸命稽古に励んで親方・監督に恩返ししたいと思います。そして今まで支えてくれた両親に早く親孝行したいと思います」
やはり、何の世界であっても「諦めない気持ち」「粘り強さ」「やり抜く力」そして、人を思いやる気持ちや感謝の気持ちをもつことができる人間性はとても大切であるということを教えてくれています。