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【5月23日】よい“縁”に恵まれるには…

公開日
2024/05/23
更新日
2024/05/23

校長のひとりごと

 転職エージェントをされている森本千賀子さんという方が『PHP』に寄稿されたものがありましたので、それを一部抜粋して載せます。タイトルは「人に喜んでもらう習慣が縁を生む」というものです。

 私の仕事は「転職エージェント」です。仕事を求める方と、よい人材を求める会社とのご縁を紡(つむ)ぐお手伝いをしています。これまで三万名を超える転職希望者の方と接点を持ち、二千名以上の方の転職に携わってきました。その経験からつくづく実感するのが、よい会社や人との出会いがある方は、「縁」を味方につけている、ということです。縁を味方につけるには、偶然を偶然で済ませずに目の前の出来事をプラスに考え、楽しむことが大切。縁に恵まれるかどうかは、考え方しだいで変わります。転職した人が、新しい職場で思いがけない仕事の困難や人間関係の悩みに直面することも。そのときに、「ここは自分の居場所じゃない…」とすぐにネガティブに考える人は縁に恵まれず、環境を変えてもまた同じような不満を口にして、いつまでも転職を続けることにもなりかねません。一方で、多少の困難もプラスに考え、目の前の仕事に一生懸命になれる人は転職先でも周りから信頼を得られます。その結果、よい縁に恵まれるのです。
 
 森本さんはまた「一見つまらない仕事も縁に変える」ことの大切さも述べています。たとえば、お子様の卒業式での保護者代表の挨拶。誰も手を挙げる人がおらず担任の先生が困っていたとき、正直面倒くさいという気持ちもあったものの引き受けます。しかし、子どもの卒業式は一生に一度。そこでお世話になった多くの方への感謝を伝える場ができたと考えるととてもありがたかったそうです。仕事の中でも、つまらないような小さな仕事でもいかに楽しくこだわってやるかと考え取り組むと、相手が喜んでくれたり、周りからの信頼が得られるようになったりしたと森本さんは言います。大きな事ではなく、自分がうれしいと思うことを実行していき、それを習慣化すればいい、とおっしゃいます。この森本さんの行動は祖母から言われた以下の言葉の影響を受けているそうです。
「困っている人が『相談してみよう』と真っ先に頭に思い浮かべる人になりなさい。誰かのためにしてあげたことは、きっと恩送りとしていつか自分に還(かえ)ってくるよ」
 と教えられたそうです。もちろん恩送りを期待して“利他”にいそしんだわけではなく、無心に、習慣的に実践していたら、本当に還ってくることを実感したそうです。そして仕事の面でもトップの成績をあげ、独立し、たくさんの仲間ができたそうです。
 「情けは人のためならず」という言葉もあります。これも周りの方への優しさや思いやりの行動は回り回って自分にかえってくるということです。また、ひとりごとので何度も紹介しましたが、仕事、事業や商売においても「利他の心」がいかに大切かを多くの偉大な方々もおっしゃっています。
 昨日のひとりごとにも通じますが、やはりマイナス思考ではなくポジティブ思考、そして利他の心で行動していくことでよい縁に恵まれるし、結局は成功や大きな成長へとつながっていくのだということを転職エージェントの森本さんは教えてくれているのだと思います。