【11月28日】今、最善?
- 公開日
- 2024/11/28
- 更新日
- 2024/11/28
校長のひとりごと
昨日に引き続き、小宮一慶さんの著書『松下幸之助 パワーワード』からです。
『どんなに悔いても過去は変わらない。どれほど心配したところで未来もどうなるものでもない。いま、現在に最善を尽くすことである』
人生は、今、ここしかない。今しか変えられないし、今を変えることでしか、未来は変わっていかないのです。「今、ここ、自分」しか変えられないし、それ以外のことを変えようと悩んでも、それをコントロールすることはできません。どうにもならないのです。他の言い方をすれば、コントロールできることに全力を尽くすということ。それは、今、目の前にあることを一生懸命やることです。逆にそうでなければ、何も変わりません。無謀なことまで、リスクを考えずに、何でもやりなさいと言っているのではありません。今、やれることを、何らかの理由をつけてやらない、その習慣を断ち切ってください。
やらない理由探しをしていると、やらない理由がいつまでもついて回るだけ。やらない理由をつける人に、未来は変えられません。本当にやる気がある人は、どんない忙しくても、時間を工夫して、やり始めます。世の中で成功している人は、みんなそうです。それに、後で時間ができたらやればいいぐらいの気持ちでは、未来を変えることはできません。やろうと思っていることを、すぐにやるかやらないか、後回しの理由づけをするかしないか。そういうところに、人の本当の実行力の差が表れます。今に真剣じゃない人は、将来に真剣じゃないとも言えます。将来に真剣であれば、すぐに行動できるはずです。現在に最善を尽くせない人は、才能があっても、「いつか」が今だということに気づかず、チャンスを逃し続ける人生になります。やるのに「いつか」はありません。チャンスの女神には前髪しかないといいますね。後ろからは、チャンスを活かせないないのです。
カナダ出身の精神科医&心理学者であるエリック・バーンに次の言葉があります。
『他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる』
聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。この言葉も結局のところ、今を変えるのも未来を変えていくのも「自分自身」であることを表しています。昨日のひとりごとにも載せたように、今を一生懸命に、0.01歩でも前進できるように頑張ることが、未来を変えていくことに繋がるということだろうと思います。
心の弱い私は、すぐにできない理由を探してしまいます。そして、それに甘えることが、ひとまずは楽だったりします。しかし、結局は何も生まれず、何も成長していかない…。どうしたらできるかを考え実行することで、前に進むことができる。成長することができる。そして未来が開かれていくということだと思います。今、何ができるか?今、どう動くか?それを考え、今、最善を尽くすことがいかに大切かを、松下幸之助さんは教えてくれているのだと思います。