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【1月10日】継続するための3つの秘訣

公開日
2025/01/10
更新日
2025/01/10

校長のひとりごと

 久しぶりの一面銀世界…。校門付近は凍結しており、登校してくる子どもたちがすべってケガをするのでは…と心配しました。空を覆っていた“雪雲”は去り、青空とあたたかな太陽が降り注ぎ始めました。ただ、このあと“にわか雪”の可能性もあるとか…。気温はさほど上がらず明日も真冬の寒さが続くとのこと。防寒対策をしっかりして、体調等こわさないようにしたいものです。


 さて、昨日も紹介した稲盛和夫さん。「思い」を強く持ち続けることと同時に「継続すること」の大切さも教えてくれています。そして、「継続するための3つの秘訣」ということが『迷わない心のつくり方』の中にも紹介されています。


1 仕事を好きになる努力をする

 かつて私のように、会社も仕事も嫌だと思っていたのでは、たとえどんなに頑張ろうと思っていても、40年も続けることはできません。つまり、続けようとすれば、自分の仕事が好きでなければなりません。義理やら義務でやったのでは40年も続けられはしません。では、どうすれば好きになることができるのか。最初から好きな仕事に就くことができたら結構かもしれませんが、そんな人は滅多にいません。好きな会社に入れるか入れないかも運です。同時に、自分に好きな仕事が与えられることもなかなかありません。問題は「好きになる努力をする」ということです。どうせ一生、この仕事に付き合うと思うなら、早く好きになったほうがよいです。「惚(ほ)れて通えば千里も一里」ということわざがありますが、仕事に惚れてしまえば、どんなにつらい仕事もつらくは感じられないのです。…(後略)…


2 今日よりは明日、明日よりは明後日と創意工夫を重ね続ける

 自分の仕事が好きになり、その仕事に打ち込んでいくわけですが、打ち込む場合、同じことを毎日毎日していたのではダメなのです。仕事に打ち込む以上は、「今日よりは明日、明日よりは明後日と必ず創意工夫を加えて、自分で進歩発展せよ」ということです。右にある石をただ左に積んでいくようなことでは単純な足し算でしかありませんが、同じ石を持ってくるにしても、「昨日はこういうふうに持ってきたけれども、今日は方法を変えよう」と考え、創意工夫を重ねていけば、とてつもなく偉大なことができるようになっていくのです。つまり、一つのことを継続する際に、好きになって継続すると同時に、そこに必ず創意工夫を加えることが必要なのです。


3 ささいなことにも喜びを見出す

 仕事を好きになって創意工夫を行いながら仕事をしていくわけですが、なかなか長い間続けられるものではありません。そこで、仕事の中に喜びを感じなければなりません。喜びが感じられるような人生でなければなりません。…(後略)…


 3つの秘訣は、仕事だけに限らず、勉強やスポーツ、趣味などにも通じることかもしれません。皆さんは、どう感じられましたか?

 一つの仕事を続けるより、ある程度キャリアを積めば、また別の仕事、さらに別の仕事という考え方もあるとは思います。中には、少し勤めて嫌だからすぐに辞めて仕事を転々とする…ということもあるかもしれません。しかしながら、一つのことを極めたいとするならば、簡単にそこに行きつくわけではありません。嫌なこと、きついこともたくさんあるでしょう。ですから、強い「思い」と向上心を持ち、創意工夫をしながら粘り強く努力を続け、小さな進歩に喜びを感じ、そのことをエネルギーにまた努力を重ねていくことが大切なのだと思います。これは何度も紹介したイチローさんの言葉「小さいことを積み重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道である」にも通じるものです。

 結局、偉大な業績や成功を収めた人は皆、豊かな感性と高い向上心を持ち、誰にも負けない地道な努力をされている、そして何より圧倒的な「人間力」を持った人であると私は思います。


 稲盛さんは、京セラ新入社員の歓迎会のとき、「継続するための3つの秘訣」について話をされ、最後にこんなメッセージを送られました。

「ぜひみなさんも、人生を生きる中で、仕事に打ち込み、その仕事の中で喜びを感ずるようにしてください。つまり、感動し、その感動から起こってくるエネルギーを糧にして、長丁場の人生を生きてください。そうしながら、一つのことを継続することで偉大なことを成し遂げるのです。そのことを、今日は頭に入れて、これから頑張ってください」

 

 まだまだ未熟な私は、もっと頑張らなければ…。