【1月14日】スマイル・ウイルス
- 公開日
- 2025/01/14
- 更新日
- 2025/01/14
校長のひとりごと
『月刊朝礼(編集部)が本気で考えた朝礼ネタ』という本があります。その中に、元プロゴルファーの宮里藍さんのことを書かれています。
2017年秋に引退したプロゴルファーの宮里藍さんは、実力もさることながら、その人柄でも多くの人を魅了してきました。同じくプロゴルファーで、ニュージーランドの選手であるリディア・コーさんは、宮里さんについてこのように語っています。
「もちろんすごい能力があって、日本人で初めて世界ランク1位になったこともそうだけれど、とにかく彼女はすてきな人。彼女のまわりにいる人はみんな、自然と笑顔になる。『スマイル・ウイルス』ね」
宮里さんは、試合中、どのようにつらい状況でもキャディへの感謝を忘れず、周囲に笑顔を向けていました。観客の子どもたちと順番にハイタッチをしていたとき、手に触れていない子どもがいることに気づくと、わざわざ戻って手を重ねたこともあるそうです。そうした振る舞い全てが、周囲を笑顔にしてきました。
仕事の取り組み方には、生き方が表れるものです。みんなを幸せな気持ちにする人のまわりには自然と人が集まります。結果はもちろん大切ですが、生き方でも記憶に残る人でありたいものです。
宮里藍さんの凄いところは、小柄な選手ではありましたが、常に“世界一になる!”という高い志をもって、そのための努力を決して怠らなかったことだと、宮里さんを知る方々が言われています。宮里さんは次のようなことを言われています。
◆物事にはすべて理由があり、原因があると思います。その原因を自分で探して向き合う事によって自分が今何をすべきかという事が見えてくる。
◆逆境は持ってこい!です。こんな大きな財産になる経験はありません。
スランプに陥り、結果が出ない時期も、その原因をしっかりと分析し、それを誰にも負けない練習で改善されていたことがわかります。そして、その困難や逆境に置かれたときでも、他人のせいにすることなく、周りの人への感謝を忘れなかったことが、その素晴らしい笑顔や行動につながっていたのだと思います。
宮里さんの素晴らしさはやはり、“人間性”なのですね!