【6月4日】心が変われば…
- 公開日
- 2024/06/04
- 更新日
- 2024/06/04
校長のひとりごと
超訳『カーネギー 道は開ける』の中に、「明るく振る舞えば、気分も明るくなる」というところがあります。
フランスの偉大な思想家モンテーニュの人生の指針を紹介しよう。
「人間はどんな出来事が起きたかということより、それをどのようにとらえるかによって精神的に動揺する」
どんな出来事が起きようと、それをどのようにとらえるかは私たち次第である。つまり、トラブルに見舞われて神経をすり減らしているときに、意志力を駆使すれば心の持ち方を変えることができるのだ。その秘訣はいたってシンプルである。ハーバード大学教授を務めた偉大な心理学者ウィリアム・ジェームズはこう言っている。
「明るさを失ったときにそれを取り戻す方法は、明るく振る舞うことだ」
これは簡単なトリックだが、驚くほど効果を発揮する。自分で試してみるといい。顔に笑みを浮かべ、背筋を伸ばし、深呼吸をし、陽気な歌を口ずさむのだ。明るく振る舞っているときに気分が落ち込んだままになるのは不可能である。これは人生に奇跡を起こすことができる真実のひとつだと言える。
ウィリアム・ジェームズ氏の言葉で有名なのは、「苦しいから逃げるのではない、逃げるから苦しくなるのだ」があります。また、次の言葉を言ったとか、ジェームズ氏の言葉が元になっているとか言われます。
心が変われば 態度が変わる
態度が変われば 行動が変わる
行動が変われば 習慣が変わる
習慣が変われば 人格が変わる
人格が変われば 運命が変わる
運命が変われば 人生が変わる
皆さんもどこかで見たことがあるのではないでしょうか。野村克也さんの著書にも出てきますし、松井秀喜さんの座右の銘でもあります。ヒンズー教の教えだとも言われます。いずれにせよ、考え方や心の持ちようで、その後の展開や人生が変わってくるのだということを教えてくれています。
つらいこと、苦しいこと、きついことは誰にでもあります。思い悩むこともあります。ただ、思い悩み、マイナスの発想や行動ばかりになっても決して状況は好転しません。すぐに明るくはなれなくとも、前向きに考え、行動することが大切なのだと思います。