【6月18日】本気
- 公開日
- 2024/06/18
- 更新日
- 2024/06/18
校長のひとりごと
16日(日)まで、女子バレーボールのネーションズリーグ福岡ラウンドが北九州市で行われ、連日、テレビでも放映されていました。その中に、大野城市立大利中学校出身の荒木彩花さんがレギュラーとして出場し、活躍していました。男子バレー顧問をしていた私が大利中学校に勤めているときに、隣で一緒にバレーをしていた子の活躍ということもあって、本当に嬉しく誇らしく感じます。当時の女子バレー部顧問に誘われ中学校で始めたバレーボールでしたが、2年生、3年生と福岡県選抜選手にも選ばれ、オリンピック有望選手として表彰もされました。私が指導にあたっていた男子と一緒にスパイク練習もさせたこともあります。進路を決めるときにはたくさんの高校からのオファーもあり、その中で最終的には、大分県にある東九州龍谷高校に進学しました。3年生ではキャプテンとして出場した春の高校バレーで全国優勝を成し遂げました。その後、Vリーグの久光スプリングスに所属し、皆さんご存じのように、日本代表のミドルブロッカーとして現在大活躍中です。数年前には、私の前任校である御陵中学校のバレー部にも指導に来てくれて、久しぶりに一緒にバレーをしたことが懐かしく思えます。これからもケガ等に十分に気を付けながら、ネーションズリーグ決勝ラウンドはもちろんのこと、夏開催のパリオリンピックのメンバーにも正式に選ばれ、さらなる活躍を願っているところです。少しでも関わった子たちが活躍する姿を見られることは、本当に嬉しいことです。
さて、PHPという雑誌に、お好み焼き専門店「千房(ちぼう)」の代表取締役である中井政嗣さんという方の言葉が載っていました。
28歳で大坂千日前に「千房1号店」を出された中井さん。事業に行き詰まり大きな借金を背負い、「もうやめようと思う」という中井さんに、義理のお父さんは「やることやってあかんかったら、田んぼを売ってでも応援したる。けど、ほんまに命がけでやったんか?」という言葉にハッとし、自分自身のやり方を振り返ったそうです。
店にお客さまが来ないのはすべて自分のせいという前提で、「どうすればお客さまが来てくれるのか。来てくれたお客さまをどうやって満足させるのか。再び来てもらうにはどうしたらいいか」を考え実行したそうです。そうすると、景気に左右されず、お客さまが来てくれるようになったとのこと。
中井さん曰く、
「うまくいっているときは外部要因のおかげ、うまくいかないときは内部に問題がある。そう思うぐらいがちょうどいいのです。また、『いいことも悪いことも永遠には続かない』。『悪いことばかりが続くわけがない』と思えば少しでもいい未来にしようと希望を持って頑張れるし、逆にいい状態が続いているときは『悪いことが起こる前に、今できることをやっておこう』と、うまくいかない状態に備えることができます」。
中井さんはさらに、こんなことをおっしゃっています。
困難があるから仕事は楽しい。何事もずっと平坦で何も起こらないような状態では、やりがいは感じられないのではないでしょうか。しかし頑張っていても、あきらめそうになるときがあるかもしれません。時には「人との別れ」など、あきらめることでしかやり過ごせないこともあります。
「あきらめる」という言葉は、「あきら」かにする、が語源です。そして、きわ「める」ことなのではないかと私は思っています。やることをやり尽くしたうえでどうしようもないのなら、すっぱりとあきらめてもいいんです。ただし「明らかにせず、極めもせず」にやめるのは、単なる「挫折」。あきらめる前に、本気でやったのか自問してみてください。
中井さんは、「うまくいったら“おかげさま”、うまくいかなかったら自分に指を向け、とことん考える。本気で取り組んだのか、全力を尽くしたのかを振り返り、改善して取り組むことが大切」であることを教えてくれています。これらの考え方や姿勢は、すべてのことに通じているのではないかと思います。
大活躍中の女子バレーボール日本代表の荒木さんも、周りへの感謝を忘れず、常に自分を振り返り努力し続けてきたからこそ、今があるのだと思います。荒木さんをこれからも応援しています!がんばれ〜(^^)