【6月26日】見方を変える
- 公開日
- 2024/06/26
- 更新日
- 2024/06/26
校長のひとりごと
皆さんは、来年で発売から50周年のロングセラーゲーム「黒ひげ危機一髪」をご存じですか?付属する剣を海賊(黒ひげ)が埋まっている樽(たる)に刺していき、海賊が飛び出すとゲーム終了となります。
日本のロングライフデザイン活動家でD&DEPARTMENT PROJECT代表取締役会長のナガオカケンメイ(長岡賢明)という方が書かれた本『ナガオカケンメイの考え』の中にこのゲームにふれた内容が書かれています。
「黒ひげ危機一髪」というロングセラーのゲームがあります。ある人から「あれは樽にナイフを刺して黒ひげが飛び出したら勝ちなんだよ」と聞かされました。彼の言ったことが正しいとすれば、僕はこれまで30年近く、ずっと勘違いをしていたことになります。
何度となく黒ひげを飛び出させてしまったし…。このことについて、考えてみれば正解など決められません。取り扱い説明書に「勝ち負け」が記載されていれば別ですが…。30年近く、ナイフを刺しながら、「やばい!負ける!」とひやひやしていたことが、実は「やった、勝てるかもしれない!!」という気持ちになっていたはずです。
なんとなくですが、そんな「見方を変えれば…」ということ、生きている間にはよくありますよね。今年も来年になりつつあります。それはいいことなのか、悪いことなのか。それは後退なのか、前進なのか…。
実は私もずっと、剣を刺して黒ひげが「飛び出したら負け」として何度もゲームをしてきました。少し調べてみると真実は次のようなことだそうです。
製造・販売元のタカラトミーは、1975年の発売時には「縄でしばられ樽に閉じ込められた海賊の親分を、剣で縄を切って救出する」という設定にしていたそうです。そのため、黒ひげを「飛び出させた人が勝ち」というルールでした。しかし、発売から4年後の1979年には、「飛び出したら勝ちまたは負け(遊ぶ前にどちらにするか決めてから遊んでください)」と、ルール自体を遊ぶ人に任せる形に変更され、最終的には1995年、とうとう「飛び出させたら負け」というルールになったようです。これはテレビのクイズ番組でこのゲームが使われ、黒ひげを飛び出させたら得点が「0」になるなどの使われ方をしたことが影響したとも言われています。
何はともあれ、「見方を変える」ということは、人生においてとても大切だということです。結果としてマイナスなことが起きたとしても、見方を変えたり、考え方次第でプラスに変わっていくことが往々にしてあると思います。
・ないものではなく、あるものに注目する
・過去ではなく未来をみようとする
・ピンチによってあきらめるのではなく、その中にあるチャンスをみつける
・人に対してもいやなところばかりをみるのではなく、いいところをみようとする
など、見方・考え方を変えることはとても大事なのだと思います。一度、「黒ひげ危機一髪」ゲーム、「黒ひげを飛ばしたら勝ち」というルールで遊んでみようと思います(^^)