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【7月18日】当たり前のことを…

公開日
2024/07/18
更新日
2024/07/18

校長のひとりごと

 松下幸之助さんの『道をひらく』からです。

「もっとも平凡な」
 朝起きたら顔を洗う。家の前をはいて水を打つ。しごく(至極)あたりまえのこと。
 ものをもらえばありがとう。お世話になったらすみません。とりちらかしたら、あとかたづけ。別にむつかしいりくつも何もない。犬や猫ならいざ知らず、人間としてなすべき、もっとも平凡な、もっともあたりまえのことである。
 ところがこれに理屈がつく。手前勝手な理屈がつくと、いつのまにやらあとかたづけ不要。顔も洗わず水も打たず。平凡なことが何やらむつかしいことになって、何をなすべきか右往左往。そんなことが、きょうこのごろはあまりにも多すぎはしないか。それもこれも、つまりは自分なりの都合のよい道を求めてのことであろうけれども、自他ともの真の繁栄への道は、本当はもっとも平凡なところにある。みんなが納得するしごくあたりまえのところにある。別にむつかしく考える必要はないのではないか。
 もう一度考え直してみたい。水が低きに流れるように、夏がすぎたら秋がくるように、自然の理にかえって、もう一度素直な心で考え直してみたい。

 大野東中では、「相手への敬意と感謝が伝わる立ち止まって挨拶する立志礼」や「学校に誇りをもち自分自身を振り返り心を磨くプライド清掃」など、日常の当たり前のこと、小さなことを徹底して行う「凡事徹底」を大切にしています。また私は「ありがとうが溢れる学校にしたい」という思いで子どもたちに話をします。以前、学級担任や学年主任などしているときも、
「“ありがとう”と“すみません”(ごめんなさい)がきちんと言えるようになろう。誰だって人に助けてもらったり、失敗して迷惑かけることもあるから…。きちんと自分を振り返り、心を込めてこれらの言葉をきちんと言えたら、人間関係もそんなにこじれることはないと私は思う。互いに支え合って助け合っていかなきゃいけないのだから、まずは素直な気持ちで人と接することを大切にしてほしい…」。
 そんなことをよく話していました。もちろん私自身が、100%できてるかと言われるとそうでもなく、素直な気持ちになれなかったり、人のせいにしたくなったりすることもあります。しかし、やはり素直な気持ちで、当たり前のことを当たり前にできるようにしなければと思います。

 明日は、1学期終業式。子どもたちも、私たちも、1学期間の自分のことを素直に振り返り、2学期へ向けて生かせるようにしていきたいと思います。