【7月19日】1学期の終わりにあたり…
- 公開日
- 2024/07/19
- 更新日
- 2024/07/19
校長のひとりごと
皆さん、おはようございます!今日で1学期が終わります。皆さんにとって、どんな1学期だったでしょうか?
4月の始業式・入学式では、「自律貢献」の姿でチャレンジし続けようということ、そして、「ありがとうが溢れる学校にしよう」という話をしました。
体育祭では、3年生を中心に本当に皆さんの一生懸命なそして立派な姿を、たくさん見させてもらい、本当に感動しました。6月に入ってから行われた中体連の大会でも、全力でプレーする姿、仲間を精一杯に応援する姿などに何度も胸を打たれました。やはり、皆さんの力・可能性は無限大だし、もっともっと伸びていくことを確信しました。
日常生活においては、「心のこもった立志礼」をしたり、膝をついて、床を磨きながら心も磨いていることがわかるような「プライド清掃」をしていました。皆さんは、本当に素晴らしいと私は心から思います。いいことはこれからもぜひ、続けてください
さて、今日の終業式の話は、「脚下照顧」、これです
「きゃっかしょうこ」と読みます。意味は「自分の足元を見なさい」。もう少し詳しく言うと、「他に対して理屈を言う前に(人のせいにする前に)自分の足もとをよく見て、まずは自己を振り返りなさい」という意味です。それに近い意味で、円福寺の藤本住職の詩があります。もしかしたらどこかでみたことがある人もいるかもしれません。
履き物をそろえると心もそろう 心がそろうと履き物もそろう
脱ぐときにそろえておくと 履くときに心が乱れない
誰かが乱しておいたら だまってそろえておいてあげよう
そうすればきっと 世界中の人の心もそろうでしょう
皆さんは、脱いだ靴や履き物を、意識してそろえていますか?いつも昇降口の靴箱の靴はきちんと並んでいますが、おうちでもしていますか?部活動のときもできていますか?他のところでもきちんと並べていますか?そこが大切だと思います
私も、以前担当していたバレー部の子どもたちにはいつも言っていました。靴をきちんと並べなさい。かばんをきちんと並べなさい。整理整頓や挨拶を大切にしなさい。上手になるためには、強いチームになるにはまず、そこからだと。そういうことをきちんとできる「心」を育てることが大切だと言い続けてきました。
私も昔は、面倒くさいな〜と、しなかったこともありますが、子どもたちにも言っているのだから自分もきちんとしなければと取り組んでいました。ある公共施設のトイレに行ったときに、いつものように、スリッパをそろえてから用を済ませようとしていました。すると、たまたまトイレ掃除に来られた方から「すみません…ありがとうございます!」と、丁寧にお礼を言われました。私はとてもうれしい気持ちになりました。感謝されるためにやっているわけではないけれど、こうやって言われると私自身が嬉しくなり、また続けようという気持ちにもなります。
スリッパがそろってるだけで、次の人が履きやすく、気持ちがいい。要するに、次の人のこと、周りの人のことを考えることができる。こういう小さなことを大切にすることで、心が育っていく、心が整っていくのではないかと思います。その心がけや姿勢が、スポーツだけでなく他のことにもよい影響を与えていくのではないかと思います。
履き物をそろえるなんて、急いでいてもわずか数秒でできることですよね?そんな小さな心がけ、そんな当たり前のことを怠らないことで心を整え、例えば挨拶をきちんとする、返事をきちんとする、他の人への気配りができるようになる、物事にひたむきに一生懸命取り組めるようになっていくと私は思っています。夏休みも皆さんは、部活動の試合でよそに行ったり、家族等でいろいろな場所に行ったりするかもしれません。また、自分の家の玄関、自分の部屋などを見回し、履き物だけでなく、荷物を、着替えたものがそろっているかなど、少し、そんな視点で、足元や周りを見てみてはどうでしょうか?また、事が起こったときにも人のせいにする前に、少し、自分に指を向けて振り返ってみてはどうでしょうか?
履き物をそろえると心もそろう…奥深い言葉です。長い夏休みに入りますが、こういうことも意識した落ち着いた生活が送れるといいかと思い、お話しました。
最後に、一番大切なことは、「命」を大切にすることです。水の事故、交通事故、SNSなどを介した事件・事故に、絶対に巻き込まれることがないように自分自身で気をつけてください。また、悩み事や困ったことが起きてどうしようもなくなったら、先生方でも保護者の方でも気軽に相談すること、言いにくいときは、電話相談やラインを通じた相談など様々なところがありますので…。一人で抱え込まないようにしてください。
みなさんは、多くの奇跡で生まれてきました。そしてたくさんの人のおかげで今、生きています、生かされています。何より、みなさんは、世界でたったひとりのかけがえがない大切な人です。たった一つの「命」を大切に、自分も周りの人も大切にしながら、充実した夏休みを過ごしてください。そして、9月2日の2学期始業式に元気に会いましょう!
保護者の皆様、地域の皆様
本年度1学期、様々な面で多大なるご理解とご協力、ご支援をいただきまして、誠にありがとうございました。夏季休業中におきましては、子どもたちが有意義で安全な夏休みを過ごせますように、見守りをどうぞよろしくお願いいたします。
また、この拙い「校長のひとりごと」を、いつも読んでくださりありがとうございます。夏季休業中はひとまずお休みしますが、今後ともお付き合いいただければ幸いですm(_ _)m