【2月19日】素直な心
- 公開日
- 2025/02/19
- 更新日
- 2025/02/19
校長のひとりごと
月刊朝礼編集部の『月刊朝礼が本気で考えた朝礼ネタ』、「素直さを失っているときは身近な喜びが見えなくなる」からです。
アメリカのワシントン・ポスト紙は、記事の企画として次のような実験を行ったことがあります。著名なバイオリニストが、通勤ラッシュの時間帯に、地下鉄の駅構内で演奏を行うというものです。
彼は正体を隠していたため、ほとんどの人は急ぎ足で通り過ぎるだけで、気づかなかったといいます。素晴らしい演奏に何人かは足を止めたものの、いつもの人気を思えば、その数は驚くほど少ないものでした。
この実験から、「人は、予想外のところで予想外のことに出合うと、その価値に気づかないことがある」あるいは「他のことに気をとられていると、目の前の素晴らしいものが見えなくなる」ということがわかります。
もしかすると、人生において、同じようなことがよく起こっているのではないでしょうか。美しいものや価値のあるものは、コンサートホールや博物館に行かなくても見つけられることがあります。見逃さないようにするには、感性を磨き、素直な心でいることが大切です。人生に彩りをもたらすためにも、身近な世界から喜びや楽しみを感じとりましょう。
じっくりと見れば気づくのに、心の余裕があれば見えるのに…忙しさのあまり、またはぼーっとしていて気づかないことがあります。見えていないことがあります。もちろん私自身も、そのようなことが何度もあり、その中で相手を傷つけたり呆れさせたり、もったいないことをしたりしたことが今までもあったと思います。もしかすると、昨日も今日もそんなことがあったのでは…と思います。
美しいもの、感動するもの、心ときめくものなども、心が豊かで意識していないとわからないことがたくさんあると思います。日頃から自分自身の感性を磨くことを心がけたり、素直な心で見ることによって見えてくるもの、気づくことがたくさんあるはずです。
柔らかな感性、素直な心、心の余裕…大切にしたいです。