【2月26日】支え
- 公開日
- 2025/02/26
- 更新日
- 2025/02/28
校長のひとりごと
今朝の西日本新聞の『デスク日記』からです。
毎月3日、熊本県庁から1枚のFAXが届く。2020年7月豪雨の被災者のうち、生活再建に至っていない人たちの数を前月末日でまとめた「応急仮設住宅等の入居状況」である。
1月31日現在、建設型と借り上げ賃貸アパートを合わせた仮設住宅に96世帯179人。他に、公営住宅に22世帯32人、建設型仮設のうち市町村所有となる予定の所に45世帯70人がいる。全体で人吉市など2市1村163世帯281人の方々が、いまだに暮らしを模索しているのだ。
仮設住宅などが建ち、入居者数がピークとなったのは災害から約半年後の21年1月。県内6市7町3村1814世帯4217人が避難生活を送っていた。災害被害に遭うことがどれだけ大変なのかを思う。「最後の一人まで支えます」と熊本県地域支え合い支援室の女性職員。毎月3日の送付は、発生日7月4日を忘れまいとの思いが込められているという。
2020年7月は、長期にわたり梅雨前線が本州付近に停滞し、西方と南方から流入する大量の水蒸気が九州を中心に西日本から東日本にかけて集まりやすい状態が続いたことなどが原因で、東北地方から西日本にかけて広い範囲で記録的な大雨や日照不足となりました。特に3日から8日にかけては、九州で多数の線状降水帯が発生し、鹿児島県本土で3日夜から4日朝にかけて、熊本県南部では4日未明から朝にかけて、局地的に猛烈な雨が降り、気象庁は4日4時50分に大雨特別警報を熊本県・鹿児島県に対して発表しました。このとき熊本県南部付近には、幅約70km、長さ約280kmの大規模な線状降水帯が発生していたとのこと。
熊本県天草市牛深では1時間雨量が98.0mmを超え、24時間雨量では、熊本県球磨郡湯前町湯前横谷で489.5mm、同水俣市水俣では474.5mmなど各地で統計開始以降最大を記録しました。この豪雨により熊本県では、死者67名、行方不明者2名、家屋の全壊や半壊、床上浸水など大きな被害となりました。
本当にいつどこで起きてもおかしくない自然災害。そしてその復興や復旧は簡単なことではありません。しかし、被災者に寄り添い、精一杯に取り組まれている方々がたくさんおられることを私たちは忘れてはいけません。
「最後の一人まで支えます」…その言葉の重みと温かさを感じずにはいられません。
※写真は、本日行った「トーク・フォークダンス」の様子です。トーク・フォークダンスとは、1対1で向き合い、ファシリテーター(進行役)が出すテーマについて、1分ずつ互いに話し、終わると、外側の人が席を移動し、また別の相手と話をしていくというものです。「好きなおにぎりの具は?」「10万円あったら何に使いますか?」「幸せになるために必要なことは?」「誰か一人に、“ありがとう”か“ごめんなさい”と言うとしたら、誰にどんなことを言いますか?」など、様々なテーマで話をしました。参加したすべての人が素敵な笑顔で溢れていました。やはり、思いや考えを言葉にすることはとても大切だと感じました。また、話をしっかり聴くことの大切さ、そして相手を理解するためにもコミュニケーションをしっかりとることの大切さを皆さんが感じたと思います。子どもたちはもちろん、来ていただいた方も「楽しかった~」「こんな素晴らしい取組はぜひ続けてください」「来てよかったです」などと喜んで帰っていかれました。
協力してくれた2年生の生徒会役員の皆さん、区長様や学校運営協議会委員の皆様、保護者の皆様、ご協力ありがとうございました!子どもたちも学校も、地域の皆様、保護者の皆様に支えられていると心から実感できた素晴らしい時間でした。
「繋がる」「繋ぐ」…とても大切ですね!