【4月28日】“失敗”には…
- 公開日
- 2025/04/28
- 更新日
- 2025/04/28
校長のひとりごと
遠越 段(とおごし だん)さんの『すごい名言100』からです。
『失敗して、前に進めない人には2種類ある。考えたけれど実践しなかった人と、実践したけど考えなかった人だ』[ローレンス・J・ピーター(教育者・著述家/カナダ)]
失敗を悪いことと捉え、「失敗するなんて嫌だ」と思っている臆病な人間が多い。ローレンス・J・ピーターによれば、“失敗”には2種類ある。
まず、行動しようとしたけれど動かなかったということ。そもそも動いていないから“失敗”とは言えないように思われるが、やはりこれは“失敗”なのだ。こういう人は、他人の成功を見ると、「自分もわかっていて、後でやろうと思っていたんだ」という言葉を繰り返す。動くチャンスを逃し続ける失敗常習者である。
もう一つは、実践したけど失敗し、その原因や理由を振り返らなかったというものだ。失敗した理由を考えたくないのだ。しかし、これでは次につながらない。失敗は、成功するために考える機会、チャンスなのだ。
ヘンリー・フォードも失敗についてこう言う。
「失敗とは、よりよい方向で再挑戦するいい機会である」
「失敗したい!」と思っている人はほぼいないと思います。やはり、うまくいくように、失敗しないようにと考える人が多いと思います。私もそうです。たくさん失敗してきましたが、失敗しないようにと「準備」だけは一生懸命します。それでも、うまくいかないときが多々あります。しかし、思います。一歩を踏み出さなければ何も生まれないと。
「チャレンジしない後悔より、チャレンジして失敗する後悔の方がいい」という人もおられるように、一歩前に踏み出すことが大切なのだと思います。“失敗”から学ぶことがたくさんあります。ですから、失敗したらしっかり考える。その原因、要因、理由…多面的に分析し、次に繋げていく。それが、必ず“成長”へと繋がっていく。
子どもたちにも、“無限の可能性”を信じて、日頃からの「努力」を積み重ねてほしい。そして、様々なことにチャレンジしてほしい。たとえ失敗しようと、その中からたくさんことを学び、成長していってほしい。そしてまたチャレンジする…。
子どもたちがそのようにできるよう、私たち大人の助言や励ましなどの声かけ、環境づくりをしていかなければと思います。
(ひとりごと 第1006号)