【5月17日】自分の他はすべて教師
- 公開日
- 2025/05/17
- 更新日
- 2025/05/17
校長のひとりごと
体育祭は20日(火)に延期になりましたが、子どもたちは今日の保健体育の授業でも、明るく元気に活動や練習に取り組んでいます。「せっかく」ですから、土日でしっかりと疲れもとり、体も心もリフレッシュして、月曜日の最後の練習、準備、そして火曜日の本番に臨んでほしいと思います。何事もプラスに考えることが大事ですから…。
さて、松浦弥太郎さんの『自分で考えて生きよう』の「『自分の他はすべて教師』の姿勢を」からです。
新入社員の諸君は新しい職場の雰囲気に慣れてきた頃だろうか。先日、ある会合で新入社員向けに話をした。彼らへのエールになればと思って引き受けた。そこで話をしたことはこんなことだ。
たとえば、サッカーの試合をイメージしてもらいたい。君はそのチームの一員である。試合に出ることのできるレギュラーは選ばれし者だが、そうでなくてもチームの一員である以上、何かしらの役目がある。役目というのは、自分がプレーヤーであることを自覚することだ。いつかは試合に出て、パスをもらい、パスをし、もしかしたらシュートをするプレイヤーとなるときがやってくる。
そこで、もう一つイメージしてもらいたい。
いつもパスをもらうことができるプレイヤーとは、どんなプレイヤーなのかと。そして、いつもなかなかパスをもらえないプレイヤーとはどんなプレイヤーなのかと。足が速いとか、ドリブルがうまいとか、シュート力があるだけでは、パスはもらえない。サッカー好きの人は多いだろうから、その答えは難しくないだろう。
パスがもらえるプレイヤーとは、瞬時に自分がどのような働きを求められているかを判断し、チームの得点のために最適な働きをすることができるプレイヤーである。それができてはじめて、ポジションとチャンスが与えられる。
いつかこういうプレイヤーになれるように希望を持ってもらいたい。そのためには、何事も素直に学びとる力を磨いてもらいたい。
経験と知識の無さを自覚し、自分の他はすべて教師と思う謙虚な姿勢をつらぬくといいだろう。
「学び」において、「素直さ」は非常に大切だと言われます。もちろん、自負と自信があることが決して悪いことではありません。ただ「傲慢さ」はダメですよね?
謙虚な姿勢で学び続けることが、何の世界であっても大切だと私は思っています。だって私自身、未だに知らないことが山ほどあります。わかっていないことがたくさんあります。ですから毎日が「学び」です。「勉強」です。そして、それは自分以外の「人」から学ぶこともあれば、本や様々な情報から学ぶこと、経験などから学ぶことなど、たくさんあります。ですから、松浦さんがおっしゃるように「自分の他はすべて教師」という言葉に、私はとても共感します。
私はもちろんのこと、子どもたちにも、先生方にも常に謙虚に「学び続ける人」であってほしいと願います。
(ひとりごと 第1018号)