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【5月27日】幸せを感じる力

公開日
2025/05/27
更新日
2025/05/27

校長のひとりごと

 今日は、小中P合同のあいさつ運動でした。大野東小、大野北小、大城小では本校生徒会役員の子どもたちが、小学生と一緒にあいさつ運動をしました。また、大野東中では、生徒会役員の子どもたち、PTA本部役員の皆様やボランティアの保護者の皆様が校門に立ち、ゲストで来てくれた大野ジョーくん、まどかちゃん、そして本校の“だいとうくん”と“とうこちゃん”と一緒に手を振りながらあいさつ運動をしました。朝から、自然とみんなが笑顔になり、明るい朝のスタートとなりました。協力してくださったすべての皆様に感謝いたします。今後ともよろしくお願いします。


 さて、「『ニューモラル』仕事と生き方研究会編」の『読むだけで人間力が高まる100話』の中の「幸せを感じる能力」からです。


 5歳になる孝君は、川面が真っ赤な夕焼け雲を映しているのを、橋の中央に立ってじっと見つめていました。何を思ったのか、欄干(らんかん)に石ころをいくつもいくつも並べ始めました。孝君はいったいどういうつもりで、そんなことをしているのでしょう。それは、燃えるようにきれいなあおの夕焼けを、橋の上にころがっている石ころにも見せてあげたかったのです。よく見えるように、少しでも高いところから、見せてあげたかったのです。

 子どもは、お金や名誉などにとらわれないで、与えられた幸せを感じる能力を実に素直に発揮するものです。もちろん、子どもは不平や不満も表します。育った環境などによって非常なこともするでしょう。しかし、大人は子どもの話す言葉や内容、行動、表情、しぐさなどから、美しいものを美しいと感じる子どものすばらしい感性に学び、私たちの中に感動する心を再び呼び起こし育てる必要があるのではないでしょうか。

 私たちは、誰でも幸せを感じる能力を持っています。同時に、不安や不足を感じる心ももっています。幸せを感じる能力を上手に使う努力や、それを伸ばす努力をしなければ、知らず知らずの間に、不幸や不足を感じる心がだんだんと心全体を支配してしまうことになりかねません。能力というのは、ものごとをなし得る力のことです。ですから、幸せを感じる能力も人それぞれに違いがあり、差もあります。また能力は、使えば使うほど伸びるものですから、だれもが伸ばせるものです。自分の中にある幸せを感じる能力をいかにして伸ばしていくかが、これからの人生を切りひらき、よりよく生きていくための大切な鍵になるはずです。このような能力が人間力を高める大きな要素になるでしょう。


 子どもたちの感性は本当に素晴らしいです。子どもたちの言葉や行動、姿に幾度となく感動し、学ばせてもらっています。それに反して、鈍感になっている自分、どこかで冷めている自分を反省します。子どもたちの「感じる力」にもっと学びたい…そう思います。それと同時に、今、生きていること、たくさんの人との出会い、そして当たり前の日常がいかにありがたく幸せであるかを肝に銘じる必要があります。

 「能力は使えば使うほど伸びる」…それは幸せを感じる力だけでなく、生きていく中で様々な「力」「能力」に当てはまるのだと思います。日頃から感受性豊かに、物事をしっかりと見て、人としっかりとコミュニケーションをとり、常に「学ぶ心」「向上心」「謙虚さ」「素直さ」などを忘れずに生活しなければと思います。


(ひとりごと 第1024号)