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【5月28日】人からほめられる

公開日
2025/05/28
更新日
2025/05/28

校長のひとりごと

 アメリカの著述家ジェリー・ミンチントン氏の『うまくいっている人の考え方(THINK BETTER)』、「ほめ言葉は素直に受け入れる」からです。


 人からほめられると何となく居心地が悪くなるのは謙虚だからではない。それは自意識によるものである。つまり、人からほめられても、自分にはそれだけの価値がないと心の中で信じているために、とまどってしまうことが原因なのだ。

 子どものころ、私たちは自分の長所を自分で口に出して言うことはよくないと学んだ。自分で自分をほめる人間はうぬぼれ屋とか虚栄心が強いと思われるからである。その結果、他人がせっかく好意的な評価をしてくれても、照れて敬遠するようになる。どうやら、子どものころに教えられたことから脱皮する必要があるようだ。

 自分がいいことをしたら、それを自分で認めることは何も悪いことではない。といっても、ほめられたときに、「はい、そのとおり。私は素晴らしい人間です」などと言う必要はない。ほめ言葉を素直に受け入れればいいのだ。

 「大したことはありません」とか「もっとうまくできたんですが」と言って自分の能力や技能をわざわざおとしめる必要はない。ほめてくれた人に向かって「いいえ、そんなことはありません」と言うのは、「あなたの判断は間違っています」と言っているのと本質的に同じことなのだ。

 自分のしたことに対して人から寛大な気持ちで称賛の言葉をかけられたら、あなたも寛大な気持ちでそれを受け入れ、心からお礼の言葉を述べよう。あなたはほめられるだけの価値があるのだから。


 こんな私でもたまにほめてもらうことがあります。そのとき私は素直に「ありがとうございます」とはなかなか言えず、「いえいえ、まったくそんなことはありません。つまらない人間です…」などと答えてしまいます。実際、そんなにほめられるようなことはないし、改善すべきことばかりだと思っていますので…。ただ、このコラムを読んだときに、反省をさせられました。きちんと受け止めていない自分が、私を認めほめてくださっている人に対して、失礼なことをしていることになるということに気づかされたからです。それでも、なかなか素直に「ありがとうございます!」と言えない自分がまだいます。しかし、もう少し相手に対して感謝の気持ちをもち、まずは「ありがとうございます」、そして「もっとがんばろう!」と思って努力すればいいのかなと思います。

 確かに、私が逆の立場であれば、笑顔で「ありがとうございます!」と言われることのほうが、私自身も嬉しい気持ちになりますからね…。

 皆さんはどう思われますか?


(ひとりごと 第1025号)