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【5月29日】仕事

公開日
2025/05/29
更新日
2025/05/29

校長のひとりごと

 昨日に引き続き、アメリカの著述家ジェリー・ミンチントン氏の『うまくいっている人の考え方(THINK BETTER)』、「仕事を楽しむ」からです。


 大嫌いな仕事をしなければならないのは一種の拷問だ。仕事がいやだと思うと、朝起きることがつらくなり、なんとか一日を乗り切るだけで精一杯になる。そうなると、仕事に喜びを見いだすどころか、仕事を忘れようとして、今度の休暇や週末は何をして過ごそうか、給料が出たら何に使おうか、といったことばかり考えてしまうことになる。

 なぜ、こんな夢も希望もない生活を続けるのか。今の仕事がいやなら転職すればいいのに。自分がいやだと思っている仕事をして毎日を過ごすことは無意味だ。もちろん、今すぐ転職できるとは限らない。家族の面倒を見なければならない場合もあるだろうし、金銭面での問題を抱えている場合もあるだろう。しかしだからといって、将来のために準備しなくていいということにはならない。

 では、何から始めたらいいか。第一に、軌道修正するために必要なことは何であれ絶対に始めると決断すること。次に、目標を選び、実行可能な計画を立てて段階的に実行すること。この二つだ。

 あなたが仕事を愛すれば、周囲にいるみんなのためになる。あなたは自分の仕事を楽しんでいるから幸せな気分だし、いっしょにいても楽しい存在だ。また、あなたが提供するものを手に入れる人たちは、愛情のこもった製品やサービスを得ることができる。


 自分の仕事にやる気と誇りをもって取り組むことはとても大切です。きついこと、苦しいこともあるかもしれませんが、それを乗り越えたときの充実感や、自分の仕事や取組によって、誰かが笑顔になったり幸せな気持ちになったりすることはこの上ない喜びとなります。それこそが、次の頑張りへの活力になるし、やりがいにもなります。

 以前のひとりごとにも載せたように、未熟な私自身は、何度も辞めようと思ったり逃げ出したいと思ったりしましたが、そのたびに子どもたちや同僚の先生方、保護者の方、地域の方々に支えられ励まされ、ここまでくることができました。何より、子どもたちの笑顔や言葉や姿に感動し、幸せな気持ちをもらい、心から有り難いと思っています。

 子どもたちにも様々な夢や目標があります。思うようにいかないこともたくさんあります。中学校時代に、日頃の授業や様々な活動や行事、キャリア教育に関する授業や体験活動などを通し、自分自身の職業観や勤労観を学び、将来、やりがいをもって仕事に取り組むことができるようになってほしいと思います。それと同時に、様々なことにチャレンジし、失敗をしながらもまた立ち上がってチャレンジしてほしいし、きついこと苦しいことを乗り越え成長してほしいと思っています。何より、子どもたちには「人間力」を磨いていってほしいと思います。変化が激しく、予測困難なこれからの社会を担っていくのは、この子どもたちなのですから…


(ひとりごと 第1026号)