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【5月30日】現状維持は…?

公開日
2025/05/30
更新日
2025/05/30

校長のひとりごと

 清水克彦さんの『知って得する、すごい法則77』の中の本音のコラム「現状維持の法則とその壊し方」というものがあります。


 「人は選択肢が多くなると、いつもと同じものを選んでしまう」

 アメリカ・プリンストン大学の行動経済学者、エルダー・シャフィールが提唱した「現状維持の法則」です。たとえば、セーターを買いにいった際、いくつも選択肢があると、結局、すでに持っているセーターと似たようなものを選んだり、悩んだあげく、何も買わなかったりするものです。

 未知のものや変化を受け入れると、現状の安定した状態を「損失」するリスクがあるため、それを回復しようとする心理が働くからだと思います。

 筆者の場合、「迷いそうだな」と思う際、努めて二者択一という構図にしてきました。「大学院に行くか行かないか」「転職するかしないか」といったようにです。それでも迷いますが、最終的には「現状維持は後退」と考えるようにしてきました。

 芸術家で哲学者でもあった岡本太郎氏が残した言葉に、「迷ったときは困難な未知を選べ」というものがありますが、現状維持か現状打破かの二択で考え、迷った場合は、難しそうな未知を選んだほうが後悔がないように思います。

 困難な道でも、現状打破への道は新しい出会いや面白いこともたくさんあります。


 私は、食べ物に関して言えば、「いつもと同じものを選んでしまう」タイプであるし、買い物でも色々あって迷いすぎると疲れてきて結局買わなかった…という経験が今までよくありました(^_^;) ただ、一方で「現状維持は後退や衰退」だという気持ちもあって、仕事などに関しては「小さな一歩」でもいいから、前進したり新たなアイデアで取り組んだりしたいと思っています。

 「迷ったときは困難な未知を選べ」に関していうと、できれば楽な道を…という弱い気持ちが顔を出すことがよくありますが、確かに、困難なこと、たいへんな道のほうが、取り組んでいるときの高揚感、やり終えたときの達成感や満足感はあるような気がします。例年踏襲などでは現状維持どころか、後退や衰退することはよく言われます。大野東中学校は、先生方、子どもたちと共に、そして保護者の方々、地域の方々の協力を得ながら、常に前進していく学校でありたいと思います。そのためにも私がもっと頑張らなければ…


(ひとりごと 第1027号)