【7月2日】幸せの種
- 公開日
- 2025/07/02
- 更新日
- 2025/07/02
校長のひとりごと
今日7月2日は、1年365日のちょうど半分に分ける日だそう。今日の正午に今年の折り返しになる。この年になって初めて知りました。「校長のひとりごと」に取り組むようになり、新聞や本、ネットニュースを含めいろいろな情報を意識的に見るようになり、知ることがたくさんあります。新たに知ることによって、心躍ったり、少しだけ賢くなったような勘違いをしたり、誰かに“話のネタ”として伝えたりしたいとか、そんな気持ちになります。そして、60年間生きてきても私は知らないことだらけ、足りないところだらけだということに気付きます。もっともっと学ばなければ…。生きることはある意味、学び続けることだと思います。
さて、「ニューモラル」仕事と生き方研究所編、『読むだけで人間力が高まる100話』からです。
私たちの日常には、小さな喜びや幸せの種が、すでにたくさん隠れているのかもしれません。それを自分自身がどのように見いだしていくかによって、毎日はまったく違ったものになるのではないでしょうか。
一つは、「すでに与えられている幸せ」に目を向けることです。どんな「幸せ」が思い浮かぶでしょうか。あれがない、これがないと、足りないものを数え上げればきりがなく、そうするほどに心がすさんでいくものです。これと反対に、今あるものに目を向け、それを「ありがたいもの」としてとらえてみるのです。周囲の人との関係においても、誰かから親切を受けたら、素直に「ありがとう」とお礼を言ってみましょう。すると自分自身の心の中に温かい気持ちがわき上がるのではないでしょうか。また、感謝の言葉を伝えることが相手の喜びにつながるとしたら、そこには温かい人間関係が生まれ、お互いの喜びがますます増えていくことでしょう。
もう一つは、誰かの役に立つ、誰かに喜びを与える、ということ自体に喜びを見いだす考え方です。それは必ずしも何か特別なことをしなければならないわけではなく、日常のちょっとした場面で周囲に気を配ることから始められるのではないでしょうか。先に挙げた、感謝の気持ちを伝えることもまた、相手に対する思いやりの一つでしょう。小さなことでも相手を喜ばせ、同時に自分自身も穏やかで温かい気持ちになれる何かを探してみるのです。
幸せは自分の心で感じてみましょう。
先日のひとりごとでも伝えた「“当たり前”を“有り難い”こととしてとらえること」によって、感謝の気持ちや幸せを感じることができます。小さなことの中に“幸せ”を見つける…大切なことですね。
そして何より一番の“幸せ”は、誰かの役に立つこと、頼りにされたり感謝されたりすることで、自分自身も温かい気持ちになるのだと思います。たとえそれがどんなに小さな力であったとしても、“有り難い”と感じてくださる方はいるものです。日常の“当たり前”の中の幸せに気づける人でありたいものです。
(ひとりごと 第1050号)