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【7月8日】良い縁に恵まれるために…

公開日
2025/07/08
更新日
2025/07/08

校長のひとりごと

 昨日に引き続き、永松茂久さん著『縁-en-』の「縁をつかむ準備を整える」からです。


◆チャンスは突然やってくる

 あなたはいかがでしょうか? 縁というものを振り返ってみたとき、これまでの人生の中で、「あとから思えば、あれは大きな縁のチャンスだったのだ」と気づく場面があるのではないでしょうか? 目の前に素晴らしい出会いがあったとしても、こちらが心の扉を開けていなければ、その出会いはただ出会っただけ、もしくはすれ違っただけで終わってしまいます。どれだけ素晴らしい縁が訪れても、意識していなければそれを生かすことはできないのです。

 ではそのタイミングとはいったいいつなのでしょうか。結論を言います。それは「あなたの準備が整ったとき」です。縁というものはどれだけそれが素晴らしいものであったとしても、自分の中に受けとる準備が整っていなければ、つながることはできません。誰かがどれだけあなたのことを想ってくれたとしても、あなたの中にその準備ができていなければ、その想いを受けとることはできないのです。

「チャンスは突然やってくる」という言葉があります。この言葉の真意は、実際にはチャンスが訪れることそのものが重要なのではなく、そのときに自分が受けとれる状態かどうかがすべてだ、という意味の言葉です。

◆準備ができたとき道は開ける

 ここでお伝えしている準備とは、何か特別な技術やスキルのことではありません。むしろもっとシンプルでもっと本質的なものです。

 学ぼうとする姿勢、素直に人の話を聞く心、変わることを怖れない勇気、自分の弱さと向き合う覚悟、そして相手を受け入れる器(うつわ)。こうした自分の内面を磨いていくと、不思議と必要な縁が自然と引き寄せられてきます。

 たとえば何年も努力を重ねてきたけど、なかなか結果が出なかったとき、たまたま出会った人がくれた、たった一言がヒントになって突然うまくいくようになった、そういう瞬間です。それはその人のアドバイスのおかげもありますが、本当はあなた自身にその言葉を受けとる準備ができていたからです。…(後略)…


 “縁”に恵まれるかどうかも、結局のところ自分自身の“心持ち”ということなのでしょう。頑固に、意固地になって自分の考えがすべて正しいとか、他をいっさい受け入れないような姿勢では、目の前に大切なものがあっても気付かないし、ありがたい言葉であったとしてもスルーして終わりになるのだと思います。

 ですから、自分自身が日頃から、謙虚な姿勢、学ぶ姿勢をもって過ごしているのか?、自分が成長したり成功したりするためのひたむきな努力をしているか?、にかかっているのかもしれません。もちろん、自分の志や信念をもっておくことは大切です。しかし、同時に柔軟でしなやかな心をもつことが大事なのだと思います。

 良い縁に恵まれるのも、チャンスに気づいて生かせるのかも、すべては自分次第…


(ひとりごと 第1054号)