学校日記

「志」と「仁」と「礼」を重点目標に!

公開日
2018/05/04
更新日
2018/05/04

お知らせ

(平成30年度 第39回 入学式 校長式辞(抜粋)から)
校庭に咲く、薄紫の清らかな藤の花が、春の日差しに栄えて、希望を胸に中学校生活を踏み出す、新入生の門出を祝福しています。今日のよき日に、大野城市教育委員会教育委員、角 敬之様、ならびに大野城市議会議長、白石重成様、をはじめ来賓の皆様、地域・保護者の皆様、多くの皆様の祝福を受けながら、平野中学校第39回入学式を挙行できますことを、大変うれしく思います。
 また、東日本大震災、熊本震災、北部九州豪雨災害などの節目にあたり、災害から学び、中学生が地域防災の一役を担うことができる防災教育を進めることが重要です。大野城市では、毎年、市内五中学校の代表生徒による東日本大震災の被災地派遣研修が行われ、本校生徒も参加し、心の教育推進大会や全校集会で、研修報告を行っています。
本校でも、熊本県益城町の仮設住宅の皆様へ年賀状を送る取組を国語の授業で行っています。また、昨年、生徒会が中心となって募金活動を行い、朝倉市立杷木中学校に生徒会役員が直接届ける取組も行いました。災害が起きた日のことを振り返り、記憶をつなぎ語り継いでいくとともに、被災地の復興を祈り、命ある者としての責任を噛みしめ、ここに立つことができることに心より感謝いたします。
ただ今の呼名のとおり、306名の新入生を迎えました。新入生の皆さん、入学おめでとう。中学校生活のスタートにあたり、常に年頭においてぜひ頑張ってもりたい、平野中学校がめざす重点目標について話をします。
 重点目標の一つは、「志」。「志」とは、「こうしたい」「こう在りたい」と、心に熱く強い思いを込めた目標のことです。どうぞ、「志」をしっかりもって、全力を発揮してほしいと思います。幕末の賢人、吉田松陰の教えがあります。「夢なき者に理想なし」「理想なき者に計画なし」「計画なき者に実行なし」「実行なき者に成功なし」「故に、夢なき者に成功なし」「志、定まれば、気、盛んなり」「夢」や「志」が定まれば、やる気がみなぎり、成功につながることを教えています。
 重点目標の二つは、「仁」。「仁」とは、人を大切にするということです。自分は尊い、価値ある存在だという思いをもって、自分も他者も大切にし、自信をもって、自分の「よさ」を発揮してほしいと思います。本校の二大行事、体育祭や合唱コンクール、そして日常の学習活動に、「志」をもって全力を発揮し、活動を振り返り、「分かったこと」や「できるようになったこと」「頑張ったこと」を確認し、そのことを自分の「よさ」として認め、自信をもって、次の活動につなげていってほしいと思います。こうした「志・全力発揮・振り返り・見通し」の活動のサイクルが、自分が尊い、価値ある存在だという思いや、自分も他者も大切にする気持ち、そして、誇りや自信を育てていきます。
重点目標の三つは、「礼」。「礼」は礼儀の「礼」、お礼の「礼」、お辞儀の「礼」です。ルールやマナー・モラルといった、社会で生きていくための大切な基準・スタンダードを理解し、身につけ、実践できるようになってほしいと思います。特に、平野中の三つの誇りとしてきた、「元気な挨拶」「3・2・1分前行動」「黙々清掃」をひたむきに実践できるようになってほしいと思います。「本物はつづく つづけると本物になる」本物の条件は、「つづけること」と「全員がもれなく行うこと」。どうぞ、三つの誇りを「本物」にしていきましょう。
 以上、「志」と「仁」と「礼」。中学校生活でぜひめざしてほしい重点目標を話しました。三年後、中学校を卒業するときの成長した自分の姿をイメージして、自分を徹底的に磨き上げてほしいと思います。