今日朝、校門での挨拶運動に立っていると一人の生徒に、「校長先生、母から手紙を預かってきました」と、お手紙を渡されました。あじさいのイラストの入った手紙には次のように書かれていました。

藤井校長先生　御陵中学校先生方へ

　日頃から息子がお世話になっています。コロナウィルスが感染拡大する中で、先生方のご家族の感染もご心配なところ、子ども達の命を守るため、学校での感染対策の徹底、子ども達にも注意喚起してくださり、心から先生方の働きに感謝と敬意を表したいと思います。ありがとうございます。
　３月からの長期休校からやっと学校に行くことができ、新しい生活様式を取り入れることに、息子も心と体の健康のバランスを保つことは挑戦になりますが、私の愛読書の一文に『喜びにあふれた心は良い薬』とありました。
　コロナで難しい状況の中でも、どれほど感謝できることに目を向けて、積極的な見方で毎日過ごしていけるかを家族で話し合うようにしていました。その中で、息子が通っている御陵中学校の先生方にも感謝をお伝えしたいと思いまして、お手紙を書かせていただきました。夜遅くまで、子ども達のためにお仕事ありがとうございます。先生方を支えておられるご家族の皆様にも感謝です。ありがとうございます。
　子ども達一人一人のことをよく考えてくださる御陵中学校の先生方に息子が出会えて本当によかったと思います。
　これからより一層、暑い日が続きますので、どうぞご自愛ください。
　　　　感謝を込めて

　手紙を読んだ後、その保護者の方にお礼の電話をすると、電話に出られたお母様は、次のようにおっしゃいました。
「いえいえ、お礼を言うのは私たちの方なのですから。本当に先生方には感謝をしているのです。毎日子ども達が楽しく学校に行けるのは先生方のお陰なのです。朝早くから夜遅くまで、子ども達のために働いてくださっている先生方に頭が下がります。ぜひ、お伝えしたくて・・・」
　私は、胸がじーんとして、朝からとても嬉しい気持ちになりました。すぐに先生方にも知らせたくて、この内容を載せた通信を作成し配付しました。きっと、先生方も読まれて「よし！また頑張るぞ！」と思ったはずです。
　制限・制約が多い中、何より子ども達の命と健康を守るために、様々な感染対策をしながら昼夜を問わず休日も問わず、毎日の教育活動にあたってくれている先生方。きついことももちろんたくさんあるはずなのに、黙々と取り組んでいただいている先生方。私は、このお手紙をくださった保護者の方に心から感謝をするとともに、子ども達への愛情溢れる先生方を誇りに思います。
　目の前にいる子ども達の後ろには、こんなにも素敵な保護者の方々がおられることを、改めて感じることができる素晴らしい朝となりました・・・