【9月28日】闘志溢れる1年生
- 公開日
- 2020/09/28
- 更新日
- 2020/09/28
Kのつぶやき
9月26日・27日は、筑紫区新人大会のサッカー、野球、バスケット、ソフトボールが行われました。どの部活動も精一杯のプレーをしていました。前回も述べましたが、一生懸命な姿というのは本当に素晴らしいと心から思いました。もちろん、結果は勝つこともあれば負けることもありますが・・・。
その中で一際私の目を引く御陵中1年生の男子生徒がいました。自分より体格のいい選手にも物怖じせず、闘志溢れる彼のプレーを私は自然と目で追っていました。しかし、試合は負けてしまいました。その後、私のところに部員全員で集合してくれたとき、彼はずっと下を向いていました。肩を震わせ、本当に悔しそうに泣いているのでした。中学生になって初めての公式戦。1年生でこれだけ悔しく泣ける子がどれだけいるでしょうか。泣くことがいいとか悪いとかではありません。あの全力のプレーとこの涙を見たとき、私までもが心震えたのと同時に、彼のこれからが楽しみになったのでした。
以前、学校便りでも紹介した私の教え子のことを思い出しました。小学校ではサッカーをしており中学校でもサッカー部へと思っていた彼ですが、礼儀正しくひたむきに練習するバレー部の先輩達の姿を見て、バレー部へ入部してくれました。小柄だった彼は、毎日毎日誰よりも声を出し、誰よりも練習しました。1年生6月の練習試合、頑張る彼に「サーブだけで試合に出てみるか?」と私が尋ねると「はい!お願いします!」と元気な返事。しかし、初めての試合で打ったサーブはミス。私は、素人の1年生がミスしても当たり前ぐらいに思っていましたから気にもしていませんでしたが、その後、彼はしばらくの間悔しそうに泣いていました。それからもひたむきに練習を続けた彼は、キャプテンでエースとなり、チームの中心となって活躍してくれました。高校も「バレーで日本一になれる学校に行きたい」と県内のバレー強豪校へ行き、何と3年生のときには、インターハイ、国体、春高で日本一になりました。関東の大学でもバレーを続け、今では女子Vリーグのチームのコーチとして活躍しています。
「悔しさ」ってとても大切だと思います。頑張る「バネ」になります。今回の試合で負け悔し涙を流した1年生の子も、そしてその他の生徒もその悔しさをバネにして、これからの日々の練習に取り組んでもらいたいと思います。試合ですから、勝つことも負けることもあります。しかし、そのスポーツを通して何を学ぶか、頑張ることを通して何を身につけるか・・・それが将来人としてどのような人生を歩んでいくかの大きな糧になると思います。子ども達のこれからの頑張り、そして活躍を楽しみにしています。