【2月4日】いつも応援しています!
- 公開日
- 2021/02/04
- 更新日
- 2021/02/04
つぶやき
明日は、私立高校の前期入試です。本校からもたくさんの生徒が受験します。今日午後から、3年生へ向けて少しだけお話をさせていただきました。いつも思うのですが、3年生は聞く態度も本当に素晴らしいです。体を向け、顔を上げ、真剣に聞いてくれます。うなづきながら聞いてくれる子どももいます。この子たちのためにもっと頑張ろう!と思わせてくれます。
明日受験する子どもたちが、落ち着いて自分の力をすべて発揮して、「合格」をつかみ取ってほしい、そう願ってやみません。自分を信じて、これまでの頑張りを信じて頑張ってきてほしいと思います。
さて、今日は私の受験にまつわるエピソードを・・・
私は、ある公立高校が第1志望でした。担任の先生のすすめもあって私立高校は2校受験しました。そして、第1志望の公立高校受検の日、「よし頑張るぞ!」という気持ちと、「これでやっと終わる・・・」という気持ちで会場に向かいました。自分では思いのほかできたような気はしていました。5時間目のテストが終わったときには、合否よりも、終わったという安堵感でいっぱいでした。結果は「合格」でした。私は、その高校でバレーボールを続けながら三年間、無事に?過ごしました。
それから数年後のことです。私は、父のエピソードを母から聞かされました。
公立高校の入試が終わった日、父は、「やけ酒」を飲みに行っていたんです。なぜ、やけ酒か?帰宅したときの私の表情が非常に暗かったとのこと(私は、そんなことはなかったと思っているのですが・・・)。それを見た父は、試験が思うようにできなかったと思い、不合格になる息子を見るのがつらかったのか、胸のモヤモヤをはらすために、父は一人で飲みに行ったとのこと・・・。
私が教師になった数年後、何かの話のきっかけで、母が入試の日の話をし始めたのです。「なんか、家にじっとしていられなくてね。何かあんたのためにできることはないかと・・・。おばあちゃんも心配していたから、じゃあ、二人で神頼みしようかと」。母は、あの公立高校の入試の日、私の祖母と二人、近くの神社で「お百度参り」をしていたのです。しかも裸足で・・・。
私は、じーんとしました。反抗期を迎えていた中学時代、親に反抗したりふてくされた態度をとったりすることもあった私です。それでも、親は私のことをどこまでも愛し、心配してくれていたのだと改めて思います。心から有り難いと思います。この2つのエピソードを思い出すだけでも、感謝しかありません。今でも思い出すとなぜか涙が出てきます。親にどこまでも支えられていたのだと。何があろうと、どこまでも愛されていたのだと。
御陵中の子どもたちにも覚えていてほしい。あなたたちは、おうちの方にどこまでも愛されているのだと。叱ってくれるのもあなたたちを思うがゆえ。そして、あなたたちの幸せを何より願ってくれていると。
だから、失敗をおそれず、思い切りチャレンジしてほしい。失敗してもいつも見守って支えてくれるから。大きな愛で包んでくれるから。だから、明日の入試も自分らしく思い切り頑張ってきてほしい。普段から素敵なあなたたちだから、いつも通り頑張れば大丈夫!応援していますよ。
心配されている保護者の方がいらっしゃるかもしれません。でも、3年生の子どもたちなら大丈夫です。4月からの新たなスタート場所に、今、自分の力で全力でたどり着こうとしています。これまで通り、お子様を信じ、あたたかく励まし支えてあげてください。