【2月5日】三学の教え
- 公開日
- 2021/02/05
- 更新日
- 2021/02/06
つぶやき
私立高校の前期入試が終了しました。受験した3年生も、全員無事に帰宅したと連絡が入りました。本当にお疲れ様でした。来週早々に合格発表を控え、緊張もまだあるかもしれませんが、ひとまず疲れをとってほしいと思います。
来週9日(火)・10日(水)は、公立高校推薦入試、13日(土)は私立高校後期入試、21日(日)は国立高専入試、そして3月の公立高校一般入試と続きます。3年生にとっては、本当に「正念場」の日々だと思いますが、最後まで粘り強くやり抜いてほしいと思います。今、頑張っていることは、これから先の人生において、自分自身の底力となってくれるはずですから。
明治大学文学部教授の齋藤孝さんの著書『日本人のすごい名言』の中に次の言葉が載っています。
少(しょう)にして学べば、すなわち壮(そう)にして為すことあり
壮にして学べば、すなわち老(お)いて衰(おとろ)えず
老いて学べば、すなわち死して朽(く)ちず
これは、皆さんがよくご存じの西郷隆盛や吉田松陰など幕末の志士たちに多大なる影響を与えた、佐藤一斎という人が40年余りを費やしつくった『言志四録(げんししろく)』の中に載っている一説だそうです。「三学の教え」と言われる名言です。
意味は、「少年のときに学んでおけば、壮年(社会を担う働き盛りの時期)になってそれが役に立ち、何事かを為(な)すことができる。壮年のとき学んでけば、老年になっても気力の衰えることがない。老年になっても学んでいれば、見識(物事を深く見通し、本質をとらえるすぐれた判断力)も高くなり、より多くの社会に貢献できるから死んでもその名は朽(く)ちることはない」と意味です。
要するに、学ぶことは、人生においてとても大切なことであり、社会で活躍できる、社会に貢献できる人間になれるということです。SDGs(持続可能な開発目標)が様々なところで叫ばれ取り組まれる中、持続可能な社会の担い手になっていくことが一人一人に求められています。社会の一員として、世界の一員として、地球上に住む一人として、何を為すべきか、どうすればいいのか考え、生きていくことが大切です。そのためにも「学ぶ」ということがとても重要なのです。それは、子どもたちだけでなく、私たち大人も日々、たくさんのことを学び続けていくことが、自分自身を成長させ、見識を高めるのだと思います。何より、新しいことにふれ、驚いたり感心したりおもしろがったりして成長することは、自分の人生をより豊かにします。これからも学び続ける自分でいたいものです・・・