【2月8日】ターニングポイント
- 公開日
- 2021/02/08
- 更新日
- 2021/02/08
つぶやき
昨日は、競泳のジャパンオープン最終日でした。何と、池江璃花子選手は女子50m自由形で優勝争いをして2位に入るという素晴らしい結果でした。「(自分の)成長をすごく感じられた」と言いつつ、本人は2位だったことを悔しがってはいたとのことですが・・・。
ちょうど2年前、世界ランク1位の絶好調のときに、どん底に突き落とされる白血病の宣告、その後のつらく苦しい闘病生活。そして、昨年春から「復活」を目指しての新たなスタート。それから1年足らずで、もうここまで復活されていることに、驚きと凄さを感じます。4月の東京五輪代表選考会に向けて周囲の期待は高まる一方だとか・・・。本人は、「東京五輪を目指してやっているとは言い切れないので、少しずつ伸びていけばいいかな」と慎重な口ぶりでインタビューに答えたそうです。
ここまで頑張れるあの精神力はどこからくるのでしょうか?昨年7月のひとりごとにも載せていましたが、松岡修造さんとの対談のときの言葉を思い出します。
「病気になって、水泳ができなくなって、水泳をすることが当たり前だったし、普通に生きて、当たり前に生きて。“ここにいる”っていうのが当たり前になっていた。けど、それは私にとっては全く違って、ここにいることが奇跡、生きていることが奇跡。気持ちがそういうふうに変わりました。病気になってよかったとかは1ミリも思わないんですけど、病気になって学んだことが多いから、1回でもそういう経験をして、自分が今どういう立場で、どういう気持ちで生きていくべきか考えさせられた。自分の人生にとっては、大きな“ターニングポイント”にもなるんじゃないかと思います」
池江選手は、病気をしたことによって、生きていることの奇跡、水泳ができることの幸せを改めて感じ、新たな「ターニングポイント(変わり目・分岐点)」となって、さらに精神的にも強くしなやかになり、日々練習に打ち込み充実した生活を送られているのだと思います。その成果がこんなにも早く出ていることが、池江選手の本当の凄さだと思います。危機や困難を乗り越えた人は、改めて強いと思います。
人それぞれに人生のターニングポイントがあると思いますが、それを自分にとってのプラスに変えていけるよう、日頃からポジティブな気持ちで生活することが大切なのかもしれません。